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「59」と「60」の大きな違い

By Brian Wacker, PGATOUR.COM

「ベルリンの壁のように違う」と、ミケルソンは一度話したことがある。

米国ツアー史上「59」というマジックナンバーが記録されたことは僅か6度しかない。「60」は27人の選手が計29度マークしている。

昨年の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」初日のミケルソンも、そのひとりだ。ミケルソンは最終ホールでバーディパットを外し「59」を逃した。

「残り6フィートまで進んだときは、真ん中に向かっていた。残り3フィートでも真ん中に向かっていた。1フィートのところでもそう」と話したミケルソン。「カップに差し掛かった時ですら、そうだ。どっち側に球が外れるかなんて考えもしなかった。最後の最後に外れてしまって、(カップの)へりにつかまってしまったんだ」。

同じ組で回ったジェイソン・ダフナーは「アンラッキーだった。彼は入ると確信して歩き出していた」と話した。やはり同じ組だったリッキー・ファウラーも「入ったと思ったよ」と話した。

「59」に到達するには何が必要か?単に良いゴルフをプレーするだけでは足りない。全てが思うように進む必要があり、さらにそれでもまだ充分ではない。

4年前の「ジョンディアクラシック」初日に「59」を記録したポール・ゴイドスは、幸運なことにラウンド中はスコアのことを考え過ぎることがなかったと言う。

彼はまた、いくばくかの運もつかんだ。

その日5番目のホールでゴイドスは、ドライバーをラフに打ち込んだもののパーセーブに成功。バックナインでは9ホール中8ホールでバーディを奪った。17番ではクリフ・クレセゲがアプローチショットをゴイドスのボールの4インチ後ろに打ち、パッティングのラインを教えてくれた。

2005年の同大会第2ラウンドで「60」を出したミケルソンも、似たような経験を持っている。ミケルソンはフロントナインで5連続バーディを奪いラウンドを締め括った。

「“60”と“59”では大きく違う」ミケルソンは昨年こう話していた。「“60”と“61”とは比べようがないくらい大きな壁が存在するんだよ」。

ゴイドスはまた「普通ではない試合をしなければならない」と加えた。

ゴイドスが「59」の次に米国ツアーで記録したロースコアは、1999年の「HP バイロンネルソン選手権」初日にマークした「62」だ。その日もゴイドスは「59」に到達するペースだったが、パー5の16番でパー、そしてパー4の18番でボギーを叩いた。

「18ホールを59打で回るのは、間違いなく難しいよ」と話したゴイドス。「それはある種、自然に発生するものだと思うね」。

ゴイドスは「59」をマークした翌日「68」でラウンドし、結局大会を2位で終えた。ミケルソンが昨年あわや「59」の好ゲームを見せたときも、前週は51位で終えていた。

2012年の「マックグラッドリークラシック」最終日にトミー・ゲイニーが「60」をマークしたときも、彼は前週予選落ちしていた。ゲイニーはそのシーズン、32戦中18戦で予選落ちだった。

「自分の道から外れ続けることが一番難しいんだ」。シーアイランドの最終ホールで20フィートのバーディパットを決め「60」を達成したゲイニーはそう話した。「その日は無意識だった。僕ら選手たちは年に2回くらい、そういうゾーンに入るときがあるんだ」。

「全てが自分にとって良い方向に向かい、運にも味方してもらう。そうしたら何でもできるようになるんだ」。

ゲイニーは、15番ホールでグリーン横のバンカーからのショットでイーグルも決めた。

さらに、場所の問題もある。ゴイドス曰く、ミケルソンやタイガー・ウッズが一度も「59」を達成できていない理由のひとつはそれだという。

「フィルもタイガーも、硬いコースでのプレーを好む」とゴイドス。「メジャー大会で“59”は見られないよ」。

昨年の「HP バイロンネルソン選手権」初日のキーガン・ブラッドリーも惜しかった。ラウンド中盤にいくつかボギーを叩くも気にせず、最後はイーグルに2つのバーディを奪い「60」でホールアウト。ブラッドリーはその数年前にウェブドットコムツアーの大会でも惜しい試合があった。

「“60”をマークしたことが、自分のキャリアのハイライトとは考えないよ」と、結局2位に終わったブラッドリーは話していた。「でも、もし“59”だったら、人々に話すべきことになっていただろうね」。

情報提供:PGA TOUR

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