2014年 エンコンパス選手権

「エンコンパス選手権」最終日メモ/R.コクランがコースレコードをマーク

2014/06/23 14:15

ラス・コクランが8アンダー「64」の大会コースレコードを記録。昨年この大会の第2ラウンドでは、ボブ・ツエーが当時のコースレコード、7アンダー「65」を記録したが、直後にクレイグ・スタドラーにこのスコアに追いつかれている。トム・レーマンは、初日に「65」で回り、このスコアを出した3人目の選手に。なお、コクランのチャンピオンズツアーでのキャリアベストは、2011年の「三菱電機選手権」初日に記録した10アンダー「62」だった。

・世界ゴルフ殿堂入りしているヘイル・アーウィンが、最終日に3アンダー「69」をマークし、キャリア7度目のエージシュートを達成した。また、アーウィンは、年齢よりも少ないスコアで4回ラウンドしている。なお、アーウィンは6月3日に69歳の誕生日を迎えていた。

・昨季大会でクレイグ・スタドラーが、約3.5メートルのパーパットを沈め優勝してから一年後、トム・レーマンがそれを再現した。同じく約3.5メートルのバーディパットを決め、カーク・トリプレットマイケル・アレンに1打差で勝利。この日は、3選手に3打差をつけスタートすると、リードを広げられず、ハーフでトリプレットとアレンに1打差に詰め寄られた。13番、14番で連続ボギーを叩き、リードを失い窮地に追い込まれたように見えたが、上がり4ホール中、3ホールでバーディを奪取し優勝した。レーマン、トリプレット、ジョン・インマン組の1組前でプレーしていたアレンは、通算14アンダーでフィニッシュし、大会を大いに盛り上げた。しかし、レーマンは、トリプレットが約6.7メートルのバーディトライを外すと、土壇場でバーディパットを決めプレーオフを阻止した。

トム・レーマンは、2014年のチャンピオンズツアーで3人目となる完全優勝を達成。レーマンの他には、マイケル・アレン(アリアンツ選手権)、ミゲル・アンヘル・ヒメネス(グレーターグインネット選手権)が完全優勝している。

・これでレーマンは、チャンピオンズツアー通算9勝目。2012年の「チャールズ・シュワブ・カップ選手権」以来の勝利となった。

・レーマンは、シーズン中続く、チャールズ・シュワブ・カップのポイントレースで270ポイントを獲得。合計780ポイントとなり6位に浮上した。また27万ドルを獲得し、シーズン獲得賞金を70万5,073ドル(7位)とした。

・今週のレーマンは、パーオン率とフェアウェイキープ率で3位、大会前まで69位だった平均パット数は6位だった。

ベルンハルト・ランガーの連続トップ10フィニッシュは20試合(今季のマスターズの8位タイを含めると21試合)でストップ。チャールズ・シュワブ・カップポイントで首位のランガーは、通算7アンダー209の20位タイだった。前回、ランガーがトップ10を逃したのは、14位タイだった2013年の「全米シニアオープン」。

・ランガーは、1,552ポイントとしチャールズ・シュワブ・カップポイントでリードをキープ。同2位は1,312ポイントで、今大会不参加のジェイ・ハースとなっている。同3位は、1,283ポイントのコリン・モンゴメリー、同4位は910ポイントのケニー・ペリー。ここから5週間、はポイントが倍となるメジャー3連戦が控えており、ポイントレースが面白くなりそうだ。初戦は今週、ピッツバーグで開催される「コンステレーション・シニアプレイヤーズ選手権」となっている。

・ダグ・ガーウッドは、単独4位に入ったことで出場資格がないトップ10に食い込んだ選手に送られる「3M選手権」の出場権を獲得。ガーウッドはこの大会も、「プリンシパルチャリティクラシック」のプレーオフでトム・パーニスJr.に敗れたことで出場した。

・ディフェンディング・チャンピオンのクレイグ・スタドラーは、68位タイだった。

・今大会出場者の平均ストロークは、70.914で前年の71.654よりも低迷。アンダーパーは、昨年の126回に比べ150回を記録した。

・今大会の最難関ホールは、17番パー3で平均ストロークは3.173。最も易しかったホールは、11番パー5で平均ストロークは4.547。このホールでは3つのイーグル、115のバーディが量産された。

2014年 エンコンパス選手権