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2017年 ウィンダム選手権
期間:08/17〜08/20 場所:セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)

石川遼は痛恨OBから巻き返し パット指標147位→1位

◇米国男子◇ウィンダム選手権 3日目(19日)◇セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)◇7127yd(パー70)

7試合ぶりの決勝ラウンドを迎えた石川遼は8バーディ、2ボギー1ダブルボギーと激しい出入りを「66」でまとめ、大会初日に続く今季のベストスコアをマークした。通算7アンダーの33位タイ。前日の66位タイから順位を上げた。

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ノーバーディに終わった前日の悔しさを晴らすべく、石川は穏やかなコンディションを生かしてチャンスを作った。3番(パー3)で3m、4番で2mをきっちり沈めて2連続バーディ。予選2日間はクロスハンドでパターを握ったが「体と腕が同調する感じが、だいぶ身についてきた」と、よりタッチの感覚を出しやすい順手に戻してプレー。5番(パー5)のボギーの後も、すぐに6番で下りの3mを決めた。

中盤は1Wショットが乱れた。「きのうからドライバーが振れていない。危惧していたこと」。9番で第1打を右のバンカーに突っ込み、2打目でレイアップを余儀なくされてボギー。続く10番では再びティショットを右に大きく曲げてOBとし、痛恨のダブルボギーで前半に作った“貯金”を一気に吐き出した。

前週までの6試合連続予選落ちなど低迷にあえぐ今シーズンの悪い流れと、この日のラウンドが違ったのは、手痛いミスの後のスコアメーク。ズルズルと後退することなく、13番で2.5mのチャンスを生かし、再びバーディラッシュを開始した。最終18番では残り184ydの第2打を7Iでピン手前6mにつけ、これを沈めてイン4つ目のバーディ。「ナイスプレーとは自分ではなかなか思えない」というが、1月「ファーマーズインシュランスオープン」第2ラウンドと並ぶシーズン最多の1ラウンド8バーディとした。

この日は佐藤賢和キャディとのグリーン上での会話が増え、ラインを何度も確認。「ふたりの読みが違うことはなかった。やっぱり(2日目は)狙ったところに打てていないことが多かったと思う」と、技術的な問題を再認識。ツアーのパット技術の指標であるストローク・ゲインド・パッティングは第2ラウンド「-3.111」で全体147位だったのが、第3ラウンドは「+5.173」で全体1位になった(3日間トータルでは「+3.456」で19位)。

2週後から、フェデックスカップポイントランキング126位-200位の選手と、下部ツアー選手との入れ替え戦(ウェブドットコムツアーファイナルズ/全4戦)に参戦することが濃厚だ。

「あしたの順位は参考になる。きょう以上のプレーを目指していくが、レベルとしてはこの大会の方が高い。トップ10、トップ20に入れれば、入れ替え戦で優勝を狙える。(オフとなる)来週の練習に向けても、得るものはある」。タイトルからは遠くとも“消化試合”にはしない。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/桂川洋一)

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