アダム・スコットはリオ五輪への不参加を明言している

リオデジャネイロ五輪で112年ぶりに復活するゴルフ競技の開幕（男子8月11日、女子8月17日）まで半年を切った。しかし、ゴルフ界の準備が整っているとは言えないようだ。

3月8日には、五輪ゴルフ会場のオリンピックゴルフコース（ブラジル・リオデジャネイロ）でテストイベントが開催される。当初は、米国男子ツアー（PGAツアー）や米国女子ツアー（LPGAツアー）のトッププロの参加が見込まれていたが、2月17日にリオ五輪の公式サイトは、ブラジル人の男子選手5人、女子選手4人によるエキシビジョンマッチになると発表した。一般公開もされないという。

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PGAツアーコミッショナーのティム・フィンチェム氏は1月、このイベントにトッププロが参加する意義を「彼らには我々（常人）には見えないものが見える」と語った。コース準備などについて、深い知見や様々な意見を吸い上げる目論見だったが、希望は果たせなくなった。

テストイベントの日程は「WGCキャデラック選手権」（フロリダ州マイアミ）の翌週で、「バルスパー選手権」（フロリダ州タンパ）開催週の火曜日。このため、PGAツアーは現地ブラジルまでのチャーター機を用意する意向も示していた。だが、選手側はメジャー第1戦「マスターズ」まで1カ月を切ることや、五輪本大会の影響で過密になる夏のスケジュールを憂慮し、参加を見送ったもようだ。

昨年、オーストラリアのアダム・スコットが五輪に出場しない意向を表明したように、多くのトッププロにとって、五輪よりも4大メジャー大会の優先度が格段に高いのも事実だ。ニュージーランド代表の座がほぼ確実なダニー・リーは「母国を代表してプレーするのを楽しみにしている」と語る一方で、他国からは辞退者が出るだろうと推測する。

五輪ゴルフはどれくらい盛り上がるのか？先行きはまだ見通せない。