「いいのか、そうじゃないのか…」松山英樹は3週ぶりラウンドを会心1Wショット締め
◇米国男子◇キャデラック選手権 初日(30日)◇トランプナショナルドラール ブルーモンスター(フロリダ州)◇7739yd(パー72)
正面に見える巨大な星条旗が、北東方向になびいていた。ブルーモンスターコースの名物パー4、最終18番に右から向かい風が吹く。バックスイングを始めるまでに、普段よりもわずかに時間がかかったように見えた松山英樹の第1打。「まあ、緊張するティショットなんで、そういう感じになったんじゃないかなと思いますけど」。左サイドの池をかわす、見事なドローボールを1Wで繰り出した。
平均スコア「4.5」(対パーで+0.5)と18ホールで最も難しかったホールを2パットパーで締めくくり、4バーディ、2ボギーの「70」。風がひっきりなしに吹いた午後2時過ぎからのプレーで2アンダーにまとめた。15位のスタートは直近5大会で一番の滑り出しだ。
12位で終えた3週前の「マスターズ」以来となるツアー復帰戦は、ラウンド中に調子の大きな波があったという。「最初の3ホールくらいは良い感じで振れていた」と2番で2打目をピン奥1m強につけてバーディが先行。序盤のポジティブな流れは5番で寸断された。1Wショットを大きく左に曲げ、2打目をグリーンの右奥にこぼしてボギーを喫したホールをきっかけに、「なかなか思うように振れなくなった」と修正に時間を割いた。
582yd、629ydに設定された8番と10番のパー5で、いずれもウェッジでのサードショットをピンそば1m以内に絡め、スコアを整える。15番(パー3)では8Iでの第1打を1mのチャンスを作り4つ目のバーディを奪った。1Wで右に曲げた終盤17番をボギーとしただけに、最終ホールの会心のティショットの手応えが残り3日に繋がる。
一時帰国中に痛めた首の状態は良くなったものの、この日は腰に手をやるシーンも多かった。「首以外、ぜんぶ痛い」と明かす。技術的には上がり2ホールを含め、パットをショートする場面が相次ぎ、「自分が思っているスピード、距離感とは違った」とグリーンで苦しんだ。「こういう表面(の色、見た目)だと、ベイヒル(クラブ/アーノルド・パーマー招待の会場)みたいに速い感じになるのかな…と思ったら、意外とスピードが出なかった」。2日目はまず、イメージと見た目のギャップを埋める作業に入る。
難コースでのアンダーパー発進に胸をなでおろしつつ、6打差をつけられた首位のキャメロン・ヤングをはじめとする上位陣との開きが悔しい。「良かったなと思いますけど、(ロー)スコアも出ているので。いいプレーなのか、そうじゃないのか、わかんないですよね」。口を尖らせた表情に、内容への充実感もにじんだ。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)