「寄ってないですよね」松山英樹は“珍しく”アプローチ低調も及第点の2アンダー発進
◇米国男子◇バレロテキサスオープン 初日(2日)◇TPCサンアントニオ オークス・コース (テキサス州)◇7438yd(パー72)
フェアウェイからのアイアンショットをグリーン奥にこぼして悔しがった最終9番、松山英樹のアプローチは1.2mほどの返しを残した。微妙な距離のパーパットを沈める締めくくり。「まあ寄ってないですよね、きょう」と端的に振り返ったように、グリーン周りのウェッジワークで強みを発揮しきれなかった点には不満がにじんだ。
まだ空も暗かった午前7時過ぎ、ドライビングレンジでのルーティンを開始しようとしたタイミングでホーンが鳴った。悪天候でスタートが1時間半遅れたラウンドは、ラフからの寄せが3m近くオーバーした前半11番でボギーが先行した。パー5の14番で喫した2つ目のボギーも、ガードバンカーからの3打目をショートして3パットを誘発した。
その中で奪い返した4バーディは、今季試行錯誤を重ねてきた1Wをはじめとするショット面が下支えした部分も大きい。わずかにラフに入っただけのシーンもあり、フェアウェイキープ率64.29%(9/14)という数字以上に安定感があった。
約200ydを完璧な距離感で飛ばした後半7番(パー3)で3mのチャンスを逃した直後、8番(パー5)で5mのパッティングを沈めて4つ目のバーディ。「70」にまとめたラウンド全体には「いいんじゃないですか、2アンダーで回ったので」と及第点をつける。
大会2勝目を狙う「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)を一週間後に控える。シーズンを通してスクランブリング率1位(73.65%)を記録する世界屈指のショートゲーム巧者だからこそ、わずかなほころびも突き詰めたい。頭の中にあるオーガスタの芝質、求められるシビアなアプローチを念頭に感覚を研ぎ澄ます。
「天気次第なので、いいプレーができるように準備したい」。午後組のプレーとなる2日目への備えは、もちろん次週の大一番にもつなげていくものだ。(テキサス州サンアントニオ/亀山泰宏)