「ゴルフ場にいてる時がいちばん楽」ルーキー平田憲聖が欲する会心のプレー
◇米国男子◇バレロテキサスオープン 事前(1日)◇TPCサンアントニオ オークス・コース (テキサス州)◇7438yd(パー72)
下部コーンフェリーツアーから昇格を果たした平田憲聖は、ここまでルーキーシーズン8試合のうち4試合で予選を通過した。ベストフィニッシュは初戦のハワイ開催「ソニーオープン」の24位。米本土に舞台を移した2戦目以降は上位が遠い。
伸ばし合いが多いとされる下部ツアーでもセッティングがシビアな大会はあった。その中で好スコアをマークする選手も当然いた。それでも、PGAツアーが誇る選手層の厚さをまざまざと実感している。「去年のスコアとかを見ていても、『こういうスコアを作るには、かなりいいゴルフをしないとな…』という試合が毎週のようにあります」。初めてのコースに足を運び、まず前年の結果をチェックして驚くことが日常になりつつある。
スタッツ面ではフェアウェイキープ率68.02%がツアー9位。強みとして感じられている部分と思いきや、口ぶりは慎重だ。「例えば難しいホールでフェアウェイを外して、200yd以上残るところでラフに入って難しいピンだったりすると、パーを獲るのが精いっぱいっていう時も多々ある。その数字が、なかなか自分のゴルフ(の手応え)とは直結しない」。むしろフェアウェイを捉えて2打目でミドルアイアンを握れるシチュエーションから、チャンスメークどころかボギーを喫してしまうシーンもあることがもどかしい。
少数精鋭のシグニチャーイベント(昇格大会)や4大メジャーの出場権を持たないステータスでは、米国でオープンウィークを過ごすことも珍しくない。「アメリカ生活では、ゴルフ場にいてる時が一番、すごく楽というか…。ゴルフをしておけばいいので」。コンスタントに連戦があった下部ツアー時代よりも“ゆとり”のあるスケジュールは、コース外の環境への適応もいっそう求められる。
現状を打破できるかは、やはり自らのゴルフ次第。「いい試合、いいラウンド、いいショット…全てをちょっとずつ、ちょっとずつ増やしていけたら。そういうのが自信につながったり、メンタルにも影響してくるとは思うので」。順調なステップアップの先で直面した壁から逃げずに向き合う。(テキサス州サンアントニオ/亀山泰宏)