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「物質は永遠ではない」 デシャンボーはシャフト折れても動じず

◇メジャー第1戦◇全米プロゴルフ選手権 初日(6日)◇TPCハーディングパーク(カリフォルニア州)◇7251yd(パー70)

ブライソン・デシャンボーにハプニングが起こったのは前半7番。第1打で振りちぎった1Wのシャフトが、ヘッドの根元近くで曲がってしまった。

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ティペグを拾おうとしたとき、同伴競技者からの指摘もあって異変に気付くと、真っ二つになって思わず茫然。「何か音がしたわけでもなかったんだけど、確かにボールはおかしな出方をして、変なスピンのまま右に飛んで行った。いつもとは違ったんだ」。苦笑いで第2打地点まで破損したクラブを持って歩いた。

続く8番がパー3だったこと、ヘッドに弾道調整機能が付いていたことは幸運でもあった。スタッフがロッカールームにスペアのシャフトを取りに行き、9番のティショットを放つまでに修理完了。最難関の同ホールで327ydをかっ飛ばしてバーディを奪い、1Wの使用を想定したホールで他のクラブを持つこともなかった。

コロナ禍による中断を経て、ツアー随一の飛ばし屋に変貌したデシャンボー。各会場でテストを繰り返し、予備のシャフトを持ちこむのは毎試合のことだというが、パワーアップした肉体が経年劣化による破損の時期を早めてしまったかもしれない。

「着るもの使うもの、どれだけ丈夫なものを作っても、物質は永遠ではない。でもあの製品は初速200マイル(毎秒88.89m)のショットを打ち続けて、1年以上持ってくれた」。事なきを得て2アンダー20位タイで2日目を迎える。

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