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2018年 全英リコー女子オープン
期間:08/02〜08/05 場所:ロイヤルリザム&セントアンズGC(イングランド)

比嘉真美子は8打差敗戦「届かなかった分が伸びしろ」

◇海外女子メジャー◇全英リコー女子オープン 最終日(5日)◇ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)◇6585yd(パー72)

メジャータイトルは、遠かった。首位と3打差の4位で出た比嘉真美子は「73」で回り、通算9アンダーの4位で終えた。1977年の樋口久子以来となる日本人女子2人目のメジャー制覇を逃した。15位以内に付与される来年大会の出場権は確保した。

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18番は西日に照らされた。比嘉は笑みを浮かべ、多くのギャラリーの歓声に右手を挙げた。悔しさに充実感が入り混じる。「もっとできた思いはある。でも18番グリーンに上がるとき、本当に気持ち良かった。これから何度だって味わいたい」。昨年、極度のスランプを克服した24歳の偽りない気持ちだった。

この日の空は青く澄んだが、風が吹き地面は硬くなった。「難しくなった。力みもあった」とショットは乱れた。ボギーを先行したが、多彩なアプローチで序盤は耐えた。7番(パー5)でポットバンカーからの3打目が壁に阻まれ、隣のバンカーに入った。バーディ直後のボギーになり、続く8番も落とした。「上が伸ばしているのは、知っていた。ただ、自分のスイングをコントロールできなかった」。前半に優勝争いから脱落した。

結果的に優勝したジョージア・ホール(イングランド)との差は8打となり、「いまの自分の実力。もっと磨かなきゃいけない。最終日に伸ばせないと世界では勝てない」と冷静に振り返った。メジャータイトルへの手応えは増したか、と問われ「感じない。足りないものが多すぎる。いまは感じない」と首を横に振った。

5年前、初出場して7位になり、「自分を超えること」を目標にした。約2年に及んだ1Wイップスの時期は、ティグラウンドに立つと脈が速くなり、体重が5kg落ちた。家族から「ゴルフだけが人生じゃない」と励まされた。大会の自己ベスト順位に「前は刺激もすごくあったけど、今回とは違う。色々あって、これからもあると思うけど、自分なりにやってきたから」と感慨深く一点を見つめた。

次週は前年覇者として国内ツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」に出場する。「日本でやっていても、自分次第で世界でやれるって改めて思えた。上に届かなかった分が、自分の伸びしろ」。過去を超え、また次に歩み出す。(イングランド・リザムセントアンズ/林洋平)

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