2026年 ザ・スタンダード ポートランドクラシック

岡本綾子らに続く4人目の記録も ダイエット中の世界2位は「お寿司が食べたくてたまらない!」

2026年 ザ・スタンダード ポートランドクラシック 最終日 ジーノ・ティティクル
伸ばし合いを制して世界ランク2位の貫録を示した

◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 最終日(16日)◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州)◇6541yd(パー72)

上位3人をタイ勢が占める珍しいリーダーボードで、世界ランキング2位のジーノ・ティティクルが頂点に立って貫録を示した。2打差3位から出て1イーグル8バーディ、2ボギーの「64」をマーク。通算22アンダーで2023年大会覇者のシャネッティ・ワナセン、首位スタートから初優勝を目指したアルピチャヤ・ユボルとの伸ばし合いに競り勝ち、「3人での戦いは本当に楽しかった。タイにとって素晴らしい日になったと思う」と充実感があふれた。

3番からの5連続バーディも圧巻だったが、「ちょっと間抜け」と苦笑した9番の3パットボギー直後の10番(パー5)で奪ったイーグルが利いた。左ラフからの花道を通して2オンに成功すると、長いスライスラインを鮮やかに流し込んだ。「9番の失態を取り返すにはバーディで十分だと思っていた。流れを大きく変えてくれた」。後半12番(パー5)のボギーも14、17番の2バーディで挽回して勝ち切った。

2026年 ザ・スタンダード ポートランドクラシック 最終日 ジーノ・ティティクル
節目の米ツアー10勝に歓喜

今季3勝目。ツアー出場99試合、23歳の若さで通算10勝に到達した。24歳になる前の10勝クリアは史上8人目。99試合のうち、トップ10入りが63試合を数える安定感は驚異的だ。2017年「欧州女子タイ選手権」を14歳4カ月19日で制して華々しく始まったツアーでのキャリア。16歳でプロ転向し、高い技術はもちろん、思考も成熟している。

「この優勝は、私がこれまで捧げてきた努力や犠牲、タイトルから遠ざかっている間の涙や悲しみといった全てが本当に報われたということ。たとえゴルフに打ちのめされることがあっても、私はとにかくゴルフが大好きなんです。きょう、私はトーナメントに勝っただけでなく、自分の内なるネガティブな側面にも勝利したのだと思う」

2026年 ザ・スタンダード ポートランドクラシック 最終日 ジーノ・ティティクル
ダイエット中とのことですが…お寿司が恋しい

メジャー未勝利での通算10勝は1980年以降で史上4人目というレアな記録でもある。ジョアン・カーナー(19勝)、岡本綾子(17勝)、ロージー・ジョーンズ(13勝)に続いて刻んだ節目は、間違いなく名手の証明。悲願のメジャー制覇は来季の宿題として、いまはこの瞬間を喜びたい。

この日のディナーはずっと行きたかったというポートランドのタイ料理店をようやく予約できたが、拠点を置くテキサス州ダラスで過ごす次週は“チートデー”が1日必要になるかもしれない。「ダイエット中なんだけど、お寿司が食べたくてたまらないの!」といたずらっぽく笑った。(オレゴン州ポートランド/亀山泰宏)

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