「技術的なことは大人になってから」笹生優花×宮里美香のジュニア談義
笹生優花が主宰するジュニアイベント「YUKA MEET & GREET」が5日、茨城県の静ヒルズCCで開催された。2022年のスタートから節目の5年目を迎えた第6回は、米女子ツアー1勝の宮里美香が特別ゲストとして参加。かつて米国でプレーし、現在はラウンドリポーターとして活躍する片平光紀も加わり、練習場で約4時間にわたり男女10人のジュニアゴルファー(小学4~6年生)を指導した。6日にラウンドレッスンを行い閉幕する。
21年の「全米女子オープン」を19歳で制し、米女子ツアーに参戦して24年には大会2勝目を手にした笹生。同じく19歳で海を渡り、米国でのプロ転向から4年目の12年に初優勝を遂げた宮里。若くして世界へ羽ばたいた2人が、今のジュニアへ思うことを聞いた。
―世界を目標にするジュニアへ
【宮里美香】(以下、宮里)みんな世界を目指していると思うし、そのサポートができればいいと思うけれど、純粋にゴルフを楽しむことが大事だと思う。それ(世界を目指す)だけのマインドにはなってほしくはない。私がアメリカに行ってすごく感じたことなので。世界に行くのは“あと”でいい。子どものときは、ゴルフを楽しむことが一番だと思う。
【笹生優花】(以下、笹生)もちろん(世界を目指す)ゴールはあっていいと思うけれど、自分が子どものころは、それまでのプロセスを楽しんでいた。何をやるにもエンジョイして、それが(ゴールに)つながればいい。楽しいからゴルフを始めたのだと思うし、何歳になっても忘れてほしくない。
―2人のジュニア当時を振り返ると
【宮里】私がゴルフを始めたのは8歳から。ただゴルフをやって“上手くなりたい”という思いが強かった。細かいことは考えていたかな…? ノルマがいっぱいあって、基本、ボールを毎日打っていた。
【笹生】自分も8歳から。ただゴルフが上手くなりたいと思っていた。周りからこういうふうにやらないとだめだよ、と言われることもなかった。技術的なことは大人になってから、と思っています。
【宮里】もっと上手くなりたい、という思いが強くなったのは競技ゴルフに出るようになってから。試合で得られることは多い。自分に足りないものがようやく分かってきて、それでいっぱい練習するようになった。だから、きょうの(ジュニアからの)質問が具体的すぎてビックリした。すごいと思うし、良いことだとは思うけれど、ゴルフを楽しむというマインドからちょっと遠くなっているかなとも思う。
―上達に向けて一番大事なことは
【笹生】一番、というのは難しいですね…ぜんぶ大事だから。(練習で培われた)感覚も必要だし、今の子どもたちはいろいろな(上達への)インフォメーションを得ることもできる。美香さんのころは(情報を得る手段が)なかったと思う。
【宮里】なかったね。
【笹生】だから(ジュニアゴルファーの)レベルが高くなってきているのだと思う。全部がそろって、今の子どもたちがあるのだと思います。
(茨城県常陸大宮市/塚田達也)