悲願のタイトルはお預けも 畑岡奈紗はメジャーで3年ぶりのトップ10入り
◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 最終日(7日)◇リビエラCC (カリフォルニア州)◇6699yd(パー71)
できる限り見ないようにしていても、コース内にいくつも設置された電光掲示板のリーダーボードはやはり目に入った。トップの背中が見える2打差5位から出た畑岡奈紗は3バーディ、4ボギーの「72」で回り、通算3アンダー6位でキャリア通算41回目のメジャーを終えた。他選手の動向も気にしながらプレーした最終日は「やっぱり簡単ではないなって。13番からが少し悔やまれますけど、ベストはそれぞれ尽くせたと思う」と言った。
頂点だけを見据えて出陣したファイナルラウンドは、「ものすごくというよりは、ちょうど良い緊張感でアップからスタートできた」と振り返る。1番ティで名前を呼ばれた後は、握った1Wを一振りし、小刻みに3回ジャンプしてアドレスへ。乱れることなくルーティンをやり切ってティオフした。1番(パー5)でグリーン奥にこぼれたチッピングを2mに寄せてバーディ発進すると、3番では手前に切られたカップに対して残り117ydの第2打をコントロールして1mにピタリ。出だし3ホールで2バーディと滑り出しは完璧だった。
しかし、4番(パー3)、5番、6番(パー3)とパーオンを逃したあたりから徐々にアイアンショットの精度に乱れが生じる。奥ピンを狙った6番でのティショットは当たりが薄いミスとなってグリーン真ん中にあるバンカーに吸い込まれた。フェースを目いっぱい開いたバンカーショットでパーを拾ったものの、「アドレナリンなのか、ちゃんと当たると飛んでしまって。タイミングが合わずに上手く出せなかったところもあった」という。精密なショット力が要求されるメジャーの舞台だけに、わずかな感覚のズレがスコアに直結する。初ボギーは414ydの8番。9Iでの第2打はグリーン右へと外れ、4オン1パットのボギーを喫した。
ターンした270ydの10番で1Wでのワンオンバーディを獲って必死にスコアメークをするも、11番(パー5)では3打目を寄せきれず、3mのバーディパットはカップ左を抜けた。「後半のパー5で獲れれば、(展開は)違ったかもしれない」と回想する。するとティショットを左の木に当てた13番から痛恨の3連続ボギーを喫した。「引っ掛けたつもりはないけど、風の影響だったのか、自分の思っていた弾道とは逆に曲がっていった」。想定外の逆球となった一打から、大きく後退する結果となった。
トップの背中に迫りながらも、追いつくことはできなかった。ただ、優勝争いに加わったからこそ見える景色もある。27歳は「これだけ難しいコンディションで4日間安定したプレーはできていた、とその辺は良い方に捉えて。もう少しスコアを伸ばせたところをしっかり今後は取っていけるように頑張りたい」と顔を上げた。
メジャーでのトップ10入りは、3位タイで終えた2023年「エビアン選手権」以来の3年ぶりでもあった。3週後の25日(木)には、今季メジャー第3戦「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」が控える。今年の会場のヘイゼルティン・ナショナルGCは、2019年大会で最終日に「65」をマークして14位タイで終えた場所。今大会での悲願のメジャー制覇はお預けとなったが、次なる戦いは待っている。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/石井操)