シビアなパーパットを沈め続けたパープレー 岩井千怜「これがメジャーなんだ」
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目(20日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)
米ツアーの初優勝を挙げた4週前のメキシコ開催「リビエラマヤオープン」も暑かった。連日の気温30度超のコースで、岩井千怜は「ずっと傘をさして、水分もすごく取って。あとはあんまり『暑い』と思わずに『大丈夫、大丈夫』と言い聞かせながら」と自己暗示をかけて集中力をキープした。
1アンダー7位から午後組で回った。強い日差しを浴びて、出だし2連続バーディ。10番は100ydからピンに絡め、11番は5mを決めた。「自分でもびっくり」のスタートを切るとその後は懸命にパーを並べた。
15番で5m、17番と後半4番はともに2.5mを入れてパーセーブ。6番こそ3オン3パットのダブルボギーを喫したが、最終9番(パー5)は2打目をグリーン手前のクリークに入れながら、4打目を2mに寄せてパーでしのいだ。「“このパーパットは今後に響く”と思いながら、とにかく一打一打をあきらめず。集中して打てば絶対に良いことがある」。自らを鼓舞しながら、パープレーの「72」にまとめた。
強い風、セッティングの難しさ。「伸ばしたいけど伸ばせないコースって感じながら。これがメジャーなんだなって」。一打一打に神経をすり減らしながらも、トップと5打差5位で迎える週末に声は弾む。「きょうはしのげたっていうのが多い。パッティングが感触良くて、(ラインの)イメージもすぐパッと出てくる」とグリーン上の調子がいいのは心強い。午後2時17分のティオフで優に午後8時を超えてホールアウト。約6時間のラウンドを「は~…今日は長すぎました」。そう言って浮かべた苦笑いにも、充実感が漂った。 (テキサス州フリスコ/石井操)
