休みたくない竹田麗央はフィールド2位 メキシコっぽさは「洞窟が見える」コースで味わう
◇米国女子◇リビエラマヤオープン 事前情報(21日)◇マヤコバ エル カマレオンコース (メキシコ)◇6583yd(パー72)
試合がなかった前週、男子メジャー「全米プロ」を観に行ってすぐに思った。「早く、試合がしたいな」。竹田麗央は18日(日)にメキシコに入って、19日からコースチェック。やっぱりロープ内に漂う緊張感が、自分には一番心地良い。
次週「全米女子オープン」(ウィスコンシン州・エリンヒルズ)に向けてメキシコ参戦を見送った選手が多い中、竹田は迷わずエントリー。フィールド144人の中で、世界ランク17位はチャーリー・ハル(15位・イングランド)に次ぐ2番手だ。
理由はとても単純で、「試合の緊張感、“勝負”っていう感じが好き」。1月の初戦「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」から日本ツアー1試合を含め11試合に休まず参戦し、前週も日本に帰ることなく米国で過ごした。「試合が一番楽しいので、休む意味が分からないというか…」と笑う。
メキシコに来た理由は初めての土地への好奇心もあるが、街中の名所やレストランを巡るよりも、“現地っぽさ”はコースで味わう方が面白い。「バンカーの中に洞窟があって、それが名物だと聞きました」。本コースの名物は、「セノーテ」と呼ばれる7番にあるフェアウェイバンカーで、バンカーとアゴの間にパカっと口を開くように洞窟の入り口が見える。「トップとか、“チョロ”とかしない限りは入らないと思いますけど。洞窟が見えるので、すごいなと思いました」と話した。
リゾート地にあるコ18ホールは朝から強い風が吹き止まないが、総距離6584ydは竹田にとって長くない部類に入る。「結構バーディを獲っていく感じの試合展開かなと思います」と、今季のバーディ数ツアー3位(148個)の腕の見せ所だ。「いつもの試合と変わらず、自分のベストを尽くして4日間できたらと思います」と元気に笑った。(メキシコ・プラヤデルカルメン/谷口愛純)