渋野日向子は10カ月ぶりノーボギー“67”も1打及ばず 「ドライバー振れている」
◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 2日目(18日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)
目標まではあと1打だった。初日に「74」をたたいて2オーバー128位から出た渋野日向子は、最終9番(パー3)のロングパットも“入れる気”でいっぱいだった。10m近いバーディトライはカップにわずかに届かず終戦。5バーディ、ボギーなしの「67」をマークしながら、予選落ちとなり「最後もショートして、すごくショックな終わり方」と悔しがった。
前日の出遅れを取り戻すべく、「6つ(この日6アンダー)はいかないといけないと思っていた」とスタートダッシュを狙ったこの日、11番(パー5)のバーディからスコアを伸ばした。ティショットをグリーン右のバンカーに入れた14番(パー3)でしっかりパーセーブ。勢いを止めず、続く15番(パー3)から2連続バーディを奪った。
通算3アンダー。決勝ラウンド進出に1打及ばなかったのは、前日から不調だったパッティングの不出来に尽きる。「リズムも良くなかった。肝心なパーパットがしっかり打てていたので、『バーディパットで(同じように)打てよ』と思っていた」。5バーディ「67」のスコアカードには“もったいない”が多く潜んだ。
次週はメジャー初戦の「シェブロン選手権」(テキサス州ザ・クラブatカールトンウッズ)。“前哨戦”の予選落ちにはポジティブな材料もある。昨年6月の「ショップライトLPGAクラシック」第1ラウンド(66)以来、今シーズンで初めてノーボギーで回った。「パー5全部でバーディを獲れたのも最近になかったこと」と別の収穫も口にした。
ティショットの平均飛距離は連日261ydを記録。「やっぱりドライバーは振れていると感じがします。(18ホールで)最初から最後までしっかり飛んでいると思えたのは今週。去年と比べると、自分でもびっくりするくらいの場所に(2打目のボールが)ある」
メジャーに向けた修正ポイントは今のところはっきりしている。「ショットが安定している分、パットのミスが目立ってしまっているけれど、今までは『ショットも悪けりゃ、パットも悪い』みたいな感じだった。“ひとつ”に集中できるのは良いこと。ショットも引き続きもっと良くできるように練習したい」。ぽっかり空いた週末をプラスに捉えたい。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)
