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“フォーカストレーニング”で進化した原江里菜

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 初日(17日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6474yd(パー72)

後半3番(パー3)での10mちょっとのバーディパットも「入りそうだった」と振り返った原江里菜。もしこのパットが決まっていれば、ツアー記録に並ぶ8連続バーディとなっていたが、それでもこの日の10バーディ、1ボギーの9アンダー「63」は、2013年に森田理香子が記録した「64」を塗り替える、トーナメントコースレコードとなった。

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「(記録は)知らなかったです。今日のゴルフを台無しにしないように、池に入れないことしか考えていなかった」という3番でのティショット。「(連続バーディが)もう1ホール早く始まっていれば…」と悔しがった。

この日、原が技術面で好スコアの要因としたのはパッティングだ。森守洋コーチから素振りと実際に打つときのストロークが違うことを指摘されて修正した。

「これまでは、素振りと比べて実際に打つときのスピードが速くてパンチが入っていたし、振り幅も違っていた。今は素振りのスピードのままでちゃんと打つことを意識している」と、15番で8m、16番で10mを沈めるなど、計25パットにまとめ上げた。

もう1点、原が挙げたのは“フォーカストレーニング”という取り組みだ。「ただ優勝したいだけじゃなく『そのためには初日からどうしたらいいだろう?』ということを先生と一緒に考えた」という。折り返した6番でこの日初めてのボギーとしたが、最終9番でバーディを取り返し、「ボギーを打った後にすごく落ち着いてプレー出来たのが良かったと思う」と、その成果を口にした。

“フォーカストレーニング”という聞き慣れない言葉について、原にも助言をするパフォーマンスコーチの佐々木信也さんが解説してくれた。「良いパフォーマンスをする秘訣は“フロー”状態を作り出すこと。それには(1)自分でやりたいことに取り組めていること、(2)楽じゃなく少し上のレベルに挑戦していること、(3)深い集中力、が大切になる」という。選手との話し合いの他、“フォーカスバンド”という脳波をリアルタイムに把握できる器具を使うなどして、科学的に理想の状態に近付けていくトレーニングだ。

2008年には大会レコードとなる通算21アンダーで「NEC軽井沢72」を制するなど、爆発力に定評のある原だが、「あの頃は根拠にない自信の上で出来たけど、今は上手くいかないことの方が多いことを理解した上で出来ている」と、一段深まった領域に自信をみせた。(愛媛県松山市/今岡涼太)

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2016年 大王製紙エリエールレディスオープン



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