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木戸愛 素振り無しのパッティングで首位タイ発進

国内女子ツアー第18戦「日医工女子オープンゴルフトーナメント」が7月5日(金)、富山県の八尾カントリークラブで開幕。初日は降雨による約2時間半の中断を強いられるも、再開後にスタートホールからティオフした木戸愛が、6バーディ、1ボギーの「67」をマークして首位に並んだ。

「前半のバーディでリラックス出来た」と、1番では手前から約4メートルを沈めてバーディ発進とすると、続く2番でもピン横2メートルにつけ連続バーディで流れに乗る。4番をボギーとするが、8番ではピンまで142ヤードをカップ際まで運び難なくバーディを奪って前半を折り返した。

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後半に入ると、12番では5メートル、14番では4メートル、15番では6メートルの距離を確実に沈めてバーディを奪い、5アンダーの首位に並んだ。「パッティングで上手く流れを作ることができたことで、ピンチも凌げました」と好スタートの要因を挙げ、「今日は1ホール、1ホール気持ちが入りながらプレー出来た」と、集中力がこの日の木戸の好プレーを後押しした。

「もう少し入ってくれたらいいと思う週が続いた」と、今季は開幕からパッティングに悩んだ。そして悩み抜いた果てのスタイルは、深かった前傾角度を浅くし、「素振りによってフィーリングが消えてしまわないように」と、東北高校の先輩にあたる宮里藍がそうしていたように、パッティングの素振りを止めた。これにより、「イメージを大切にできるし、コンタクトも良くなった」と少しずつ自分のフィーリングが顕れはじめた。

昨年の「サマンサタバサレディース」で初優勝を飾ってから、幾度と2勝目のチャンスを逃してきた木戸。「そろそろ(2勝目が)欲しいですね・・・」という言葉の裏には、試行錯誤の日々があった。「(2勝目への気持ちは)毎週毎週強くなってきます。でも父からは『焦らずゆっくり』と言われたので、じっくりやります」。この好発進の大きなチャンスから、2勝目へと邁進する。(富山県八尾町/糸井順子)

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