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日本女子ツアー2002年振り返り タイプの違う2人の女王争い

男子ツアーに比べ、2試合多い33試合が行われた2002年の日本女子プロゴルフツアー。開幕戦のダイキンオーキッドレディースゴルフトーナメントを制したのは藤井かすみだった。藤井は日本ツアー開幕の直前に米国ツアーのLPGA武富士クラシックに出場し、優勝争いを演じその勢いのまま帰国した。

シーズン開幕前から注目されたのは、2年連続で賞金女王になった不動裕理が3年連続を達成するかだった。その不動は、開幕戦から4週連続でトップ10入り。優勝争いに加わることはなかったが、いづれも最終日に順位を上げてくる集中力を発揮した。そして、春のビッグイベント、ニチレイカップワールドレディスでは、大会3連覇を狙うオーストラリアのカリー・ウェブとの一騎打ちを制し、日本の女王の実力を見せ付けた。
8月にはヴァーナル・オープンでシーズン2勝目一番乗りを果たすと、3週後のヨネックスレディスゴルフトーナメントで3勝目。

今年も不動で決まりか、周囲がそう思い始めた秋、藤井が女王争いに名乗りを上げた。マンシングウェアレディース東海クラシックで、開幕以来の2勝目を挙げると、10月のHisako Higuchi Classicでは初日から首位を譲らぬ完全優勝。不動の背後に迫った。
シーズン終盤は、この2人の女王争いに話題が集中し、僅差のまま最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップを迎えた。藤井は優勝が絶対条件、一方不動は藤井の順位に関係なく5位以内に入ればいいという状況。有言実行、自分にプレッシャーを与えながら、気合いで乗り越えて行く藤井は、初日から首位に立ちファンに期待を抱かせた。しかし、3日以降スコアを伸ばせず5位で終了。
対する不動は初日9位、2日目には11位に後退。しかしここからが不動の真骨頂だった。3日目以降じわじわとスコアを伸ばし終わって見れば、優勝争いに加わり3位に入り3年連続の女王の座をつかんだ。

この2人、互いに負けず嫌いという点では一致するのだが、勝負に対する姿勢は正反対。不動は闘志を内に秘め、最後まで諦めることは決してない。藤井は勢いに乗って突っ走る「イケイケ」タイプだ。どちらのタイプがゴルフに合っているのかは分からないが、今シーズンの戦いは不動に軍配が上がった。

2003年シーズンも2人の女王争いが続くのだろうか。それとも新たなヒロインが誕生するのか。3月の開幕戦が待ち遠しい。

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