桑木志帆は6時間超の練習&新アイアンをテスト 祝福で全英V実感「あ、勝ったんだな」
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前(12日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6590yd(パー72)
2週前「AIG女子オープン(全英女子)」で日本女子7人目の海外メジャー制覇を成し遂げても、桑木志帆はいつもと変わらない様子だった。「気持ちの変化? ん~、全然ないです」。“全英女王”という肩書が加わっても、23歳は自然体で話した。
それでも、周囲の反応が優勝の実感を湧かせてくれる。久しぶりにツアー会場で顔を合わせた選手や関係者から次々と祝福の声が飛んでくる。「みんなが『おめでとう』って握手やハグをしてくれるので、そこで『あ、勝ったんだな』って」と、照れくさそうに笑った。
帰国翌週の「北海道meijiカップ」は欠場し、大好きなラッパー『LANA』のライブに足を運んだり、地元・岡山に帰省したりするなどリラックスして過ごした。「先週1週間、練習してなかったので『練習できるときにしておかないと』と思って」。英気を養った分、コースに戻れば練習にたっぷりと時間を割いた。
午前9時から9ホールを回った練習ラウンドをともにしたのは、前週ツアー初優勝を飾った1学年下の吉澤柚月だった。大会前から吉澤に「入れてもらっていいですか?」と声をかけられていたという。普段から食事やカラオケに出かける仲で、「慕ってくれているというか、(誘って)きてくれるのでかわいい」と笑う。雨風が強まる過酷な天候でも、終始和やかな雰囲気でコースを入念にチェックした。
ラウンド後もショット、アプローチ、パッティングと一通りのメニューをこなし、計6時間以上にわたって汗を流した。ドライビングレンジでは、契約するブリヂストンの新作アイアン「B-FORGED 100CB」もテスト。「クセがなくて打ちやすい。いい感じで調整ができたら(シーズン後半戦で使うのも)ありだと思う」と感触は良好の様子だった。
今季は国内ツアーですでに2勝。全英制覇で800ptを加え、年間ポイントレースでは2位の菅楓華に759.38pt差をつけて独走状態となっている。来季からは米ツアー参戦を公言しており、国内で年間女王のタイトルを手にして海を渡ることも大きな目標のひとつになる。
“世界一”の称号を携えた凱旋試合は、これまでとは少し違う景色も待っていそうだ。「ギャラリーさんも多かったり、いろんな人から声をかけられたりすると、いつもとはちょっと違うところもあるんじゃないかな。でも、まずはしっかり優勝を狙って上位で戦えたら一番いい」
7月「明治安田レディス」以来、約1カ月ぶりとなる国内ツアー。一躍“時の人”となり立場が大きく変わっても、目の前の一戦だけに向き合う姿勢は変わらない。(長野県軽井沢町/安平賢太郎)