月曜決着で巡ってきた"バースデーV"のチャンス ルーキー倉林紅が初優勝に挑む
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 4日目(28日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6699yd(パー72)◇曇り時々雨
4日連続で雨が降り続いたコースにおいて、たっぷり水を含んだラフからのショットの難度は高い。第2ラウンドの18ホールを残していた倉林紅は、ティショットで次々とフェアウェイをとらえた。外したのは14ホール中4ホールだけ。「初日に比べてティショットのドライバーが安定していて、良い場所からセカンドを打てたのがよかったと思います」。インから出て2バーディを先行させると、17番でフェアウェイから4mにつけた一打から3連続バーディ。第1ラウンドのイーブン16位から、6バーディ、1ボギー「67」と伸ばし、通算5アンダーで首位と1打差の3位に浮上して決勝ラウンドを迎える。
昨年に3度目の挑戦でプロテストに合格した20歳は、QTを1位通過してルーキーシーズンに臨んでいる。「ヨネックスレディス」で2位に入るなど、着実に結果を積み、出場優先順位を入れ替える第1回リランキングも13位で突破してきた。持ち味はアイアンショット。「ティショットの調子がいい日は結構ピンを攻められる」という。
台風接近による中止となった前日に、10大会ぶりにバッグを託した東北福祉大出身の兄・太聖さんと練習場に出向いた。そこで、一打毎に狙いを決めながらアドレスの向きを調整。ティショットが安定したことでアイアンショットの強みを発揮し、「自分のゴルフを活かせた1日だった」とうなずいた。
実は倉林にとって、この日は20歳最後のラウンドでもあった。6月29日が誕生日。悪天候により大会が予備日の29日を使用する“月曜決着”となったことで、19年「フジサンケイレディス」での申ジエ(韓国)以来、7年ぶりツアー史上10人目の“バースデーV”達成が可能となった。
過去の達成者は不動裕理、上田桃子、イ・ボミ(韓国)らそうそうたる顔ぶれで、誕生日での初優勝となればツアー史上初。「自分自身も家族もすごくうれしい誕生日になると思う。優勝を狙える位置だと思うので、良いイメージのまま明日を迎えられるよう頑張りたい」。これから回る第3ラウンドを経て、21歳として迎える最終ラウンドへ。最高のシナリオが整っている。 (千葉県袖ケ浦市/中村文香)