大会最年長Vへ3打差に浮上 申ジエは初の東西コース制覇にも意欲満々
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 2日目(9日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6675yd(パー72)◇曇り(観衆4629人)
2008年からメジャーに昇格した大会の最年長優勝は2013年の茂木宏美(36歳17日)。通算6アンダー単独トップに立つ39歳の藤田さいきが週末も逃げ切れば、文句なしの新記録となる。3打差8位に浮上した37歳の申ジエ(韓国)にも同じくレコード更新のチャンスがある。
午前組でのプレーとなった2日目は「(午後組だった)きのうよりはグリーンがちょっと軟らかいかなと思ったんですけど、朝も硬くて…」と苦笑い。1番(パー5)でバーディ発進を決めた後は2ボギーとスコアを落として折り返した。それでも、ショットの状態が上向いたイン9ホールで3バーディを奪い返して「70」にまとめ、「後半リベンジできました」と及第点をつけた。
自身が30歳だった2018年に制した西コースと今週の東コースでは、歴代チャンピオンの傾向に違いも出ている。茂木が最年長Vを記録している西は過去10度の開催で優勝者の平均年齢は24.8歳。ことしで6度目の東は前年ツアー史上最年少Vを飾ったイ・ヒョソン(韓国)によって数字が押し下げられたとはいえ、19.2歳。16年に21歳で制したレキシー・トンプソンが東における最年長Vだ。
初の東西両コース制覇に向けても、その“差”がひとつのポイントになる。「東は、西よりもセカンドからグリーンが見えないホールが結構あって、やっぱり高い球が必要な時がある」。花道を使えないグリーンが多く、セカンドショットでボールの高さを操りながらキャリーの距離を調整していくことが求められる。
東コースの歴代優勝者の年齢をひと通り聞くと、「私も(まだまだ)若いですよ」と笑って続けた。「それを超えられるように」。タフなチャレンジが、かつての世界ナンバーワンのプライドをくすぐったようだ。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)
<サロンパスカップ歴代優勝者>
2008/福嶋晃子/34歳(東京よみうりCC)
2009/諸見里しのぶ/22歳
2010/モーガン・プレッセル/21歳
2011/アン・ソンジュ/23歳
2012/アン・ソンジュ/24歳
2013/茂木宏美/36歳
2014/成田美寿々/21歳
2015/チョン・インジ/20歳※
2016/レキシー・トンプソン/21歳※
2017/キム・ハヌル/28歳
2018/申ジエ/30歳
2019/渋野日向子/20歳※
2021/西村優菜/20歳※
2022/山下美夢有/20歳
2023/吉田優利/23歳
2024/イ・ヒョソン/15歳※
※東コース