菅楓華は今季初の予選落ち 10代Vラストチャンスに「意識しすぎちゃって…」
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 2日目(9日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6675yd(パー72)◇曇り(観衆4629人)
最後までバーディを奪えなかった。メルセデスランキング2位につける菅楓華は5ボギー「77」とスコアを落として通算7オーバー84位。今季8試合目で初の予選落ちを喫した。
序盤で1mほどのチャンスを決められず、前半だけで4ボギーとカットラインが遠のいた。高速グリーンでパッティングのタッチをなかなか合わせられず、苦しい流れから持ち味のショットにも影響が出る悪循環。「もうバーディっていうより、パーを獲ることに必死でした」と振り返る。
開幕から2戦連続で2位に入るなど優勝争いに絡み、ここまで7試合で4度のトップ10フィニッシュ。未勝利ながら出場選手でメルセデスランク最上位につけていた。それでも、国内メジャーのタフなセッティングに相対する緊張感、特別協賛の久光製薬とスポンサー契約を結ぶホステスプロとして戦うプレッシャーはあったという。
次週「Sky RKBレディスクラシック」(福岡雷山GC)の大会期間中となる17日に20歳の誕生日を迎えるため、今大会が10代優勝のラストチャンスでもあった。「逆に意識しすぎちゃって、結果ばかり考えていたところが今週はあったので…」
国内メジャーでは昨年9月「日本女子プロ選手権」に続く予選落ち。ハードセッティングとの向き合い方、重圧への対処、気合を空回りさせないマインドセット…。悔しい2日間でも、これから築いていくキャリアに生かせる部分がたくさんある。「これもいい経験として、出直して、練習して頑張っていきます」。地元宮崎と同じ九州で行われる次戦を前にいったん家に戻り、新たな気持ちで初優勝を目指す。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)