戦々恐々の2日目 4位発進の小林夢果「本当にダメなんです」
◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 初日(18日)◇熊本空港CC(熊本)◇6565yd(パー72)◇曇り(観衆2856人)
前半アウトを2バーディ、2ボギーの「36」で終えて、インで3連続を含む5バーディ、1ボギーの「32」とスコアを伸ばした。小林夢果は「アウトはティショットが難しいホールがいくつかあるけど、パープレーで切り抜けてホッとしました」と言い、4アンダー「68」で首位と1打差4位につけた初日を「80点」と振り返った。
及第点のプレーはプロ4年目の成長の証だ。持ち前の飛距離頼みのプレーから、持ち味のドライバーショットを「キャリーで6、7ydくらい落ちてもいい。曲がり幅を抑えることが大事」と体の軸、リズムを心がけるスイングに徹する。フェード、ドローを打ち分けるアイアンショットで随所にチャンスを演出。12番ではショートサイドに外し、ピンまで10ydのアプローチをロブショットでチップインさせてバーディ。小技の精度も上がった。
しかし、残り2日に向けた思いを問われると、まるで痛いところを突かれたかのように顔色が変わった。「私、2日目が本当にダメなんですよ~」
今季5試合のスタッツで、第2ラウンドの平均ストロークが「73.8000」の70位。昨季も「72.5455」の66位。今季は開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」こそ6位発進から4日間、オーバーパーを叩かず5位で終えたが、他の3試合は2日目にオーバーパーを叩いて予選落ちした。「何でなんですかね、力んじゃうんです」。念願のツアー初優勝への思いが、鬼門のラウンドを作っている。
「もちろん優勝はしたいけど、欲は出さず、気持ちを抑えて」。何度も同じ失敗を繰り返す自分に言い聞かせた。(熊本県菊陽町/加藤裕一)