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「来ていることを恥じないように」 柏原明日架のQT挑戦マインド

◇国内女子◇QTファイナルステージ 2日目(30日)◇JFE瀬戸内海GC(岡山)◇6442yd(パー72)

「想像を超える強風だった」。来季前半戦の出場権獲得を目指す柏原明日架は、コースを吹き抜ける強く冷たい風に苦笑いを浮かべた。

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朝から5m/sを超える強風が吹き荒れたこの日は、「風が強くなるとガラッと変わるコースなので、その一瞬、一打に集中する」という気持ちでスタートした。出だしの10番で6.5mのバーディパットを沈めて幸先のいいスタートを切ると、13番では6mを沈めてバーディを重ね、15、16番では連続バーディも奪った。

後半は一転、「今思えば、前半の風はそんなに強くなかった」と振り返るように、風にボールをあおられ、耐えるプレーが続いた。5、6番で連続ボギーをたたいたものの、上がり3ホールは「勇気を持ってジャッジして、球筋をチェンジして打つことができた」と危なげなくパーを並べてフィニッシュ。5バーディ、2ボギーの「69」で回り、46位から通算4アンダー11位に順位を上げて折り返した。

今季はメルセデスランキング79位に終わり、6季連続で守ってきたシードを失った。QT出場はプロテストに合格した2014年以来、8年ぶり。「初めてQTを受けたときはどういう雰囲気かも分からないまま、通らなければいけないものだと思っていた」と当時を振り返る。あれからレギュラーツアーで2勝をマークするなど、多くの経験を積んだことで考えも変わったという。

「ここに来ていることを恥じないようにしたい。自分の状況を受け入れて、『今後の自分のゴルフ人生にとって必ずプラスになるんだ』と言い聞かせている。自分に必要で、通らなければ行けない道だと思うようにした」。寒空の下、無観客での72ホール。レギュラーツアーの華やかな世界とは異なるフィールドにも、積極的な気持ちを持って挑んでいる。

残りは36ホール。「こんなに気疲れするんだな」とQT独特の雰囲気を感じつつも、「中堅として今まで経験してきたことをプラスに変えて、あと2日間、体調と気持ちの管理をやっていきたい」と気持ちを高めた。(岡山県笠岡市/内山孝志朗)

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