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首位浮上の渡邉彩香 初のバンカー逆打ちで起死回生のパー奪取

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 3日目(5日)◇琉球GC(沖縄県)◇6590yd(パー72)

初日、2日目と70%台を保っていたフェアウェイキープ率は7/14(50%)。1打差で首位を追って出た渡邉彩香はティショットが荒れた前半を耐えながら、粘り強く1ホールごとボールの位置や体重配分などを確認しながら修正していった。

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13番で球筋にイメージをつかみ、「フィーリングが良くなって気持ち良く」なったという。その時点で、同組で首位を走る黄アルムとは6打差がついていたが、17番までに4つ落とした黄に対し、渡邉が17番で会心のイーグルを奪取して通算10アンダー首位に並んだ。

見せ場となったのは最終18番。495ydのパー5で、飛ばし屋の渡邉にとってスコアを伸ばすチャンスだった。ティショットをフェアウェイに運び、セカンドは絶好の位置からのショット。残り230ydから5Wで2オンを狙った。希望を込めたボールはグリーン左サイドのバンカーのアゴ近くに落ちて、一転してピンチに陥った。

「ライも悪いし、バックスイングにも気を遣う」と悩みながら選択した手段はパターでの逆打ち。渡邉自身はウェッジを握って打つことを考えたそうだが、長年バッグを担ぐ川口淳キャディの一声で心を決めたという。「初めてやった」とバンカー内を転がして5ydほど後方へ。そこからバンカーショットでピンそば2m強に乗せて“ガッツ”パーで締めて「69」にまとめた。

復活優勝を遂げた2020年「アース・モンダミンカップ」では調子が悪いなか、「自分に期待せず、優勝を意識しない最終日だった」という。今大会は「小さなことでも褒める」という課題をこなして「成長」も感じている。「優勝を意識してのラウンドになる」と力を込めた。(沖縄県南城市/石井操)

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