【’11年11月第4週】高山忠洋、全美貞の優勝パター
自滅した自分に激!涙で振り返る三塚優子
「カゴメフィランソロピーLPGAプレイヤーズチャンピオンシップ」最終日の最終組は誰が勝っても今季2勝目。全美貞、三塚優子、上原彩子という好調な3人の組み合わせとなった。スタートの1番は3人ともにパー。2番はフェアウェイから2打目を打った三塚の打球はヒールトップ球、低く左方向に飛び出し、グリーン奥のカラーに止まった。10ヤードのアプローチは、ピンにまっすぐ向かいチップインバーディ。ピンチから一転、7アンダーの全に並び首位タイとなった。
その後、5番まで全、三塚共にパープレーを続けたが、6番で三塚がボギーを叩き全はバーディ。このホールでこの日の流れが決まってしまった。3打目のバンカーショットでグリーンを大きくオーバーさせボギーを叩いた三塚は「あのミスはバンカーよりもその前の2打目ですね。バンカーは越える予定で打ったんです」。グリーン奥からは、斜面に2クッションさせ下り傾斜をうまく寄せてボギーに収めたナイスボギーだった。
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「もっと問題は次のボギーですね」。ラウンド後、クラブハウスで涙ながらに振り返る三塚。7番はグリーン左サイドからのアプローチをダフってしまい。下り4mのパーパットを残してしまった。
「前回は逆のパターンだったんですけど。やっぱり、引き離されるのって悔しいですね。全さんも苦しいゴルフだったし、私自身チャンスがあったのに自分のそのチャンスをつぶしてしまったので・・・」
前半の全はティショットが安定せず、確かに苦しい展開だった。三塚もチャンスが多かったわけではないが、2番のチップインバーディなど流れは三塚に向いていた。三塚の言う前回とは、三塚が2位に10打差の圧勝を遂げた「ニチレイPGMレディス」のこと。そのときは、三塚のショットがことごとくピンに絡むような展開となった。この日の三塚は、優勝では味わえなかったことを経験できたようだ。負ける悔しさをバネに、更なる強さを備えることになるのだろう。