米澤蓮の会心の一打はヤシの木に消えた…ドローン発見も“3分オーバー”で無情のロスト
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 初日(28日)◇ JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7480yd(パー72)◇曇り(観衆910人)
米澤蓮は上空を飛ぶ中継用ドローンに視線を送っていた。パー5の前半6番。右サイドから放った第2打は、ヤシの木の間を抜けて270yd先のグリーン方向に向かう完璧な当たりに思えた。しかし、ボールが消えた。「え?どこ行った?」。思い当たるのは、リンクスコースに点在するおよそ10mを超える大きなヤシの木。ドローンを担当するスタッフに「寄ってもらってもいいですか?」と要請して確認を行うと、なんとボールは木の中に止まっていた。
ただ、無情にも探し始めてから3分以上が経過。ボールマークから自身の球と確認できたものの、規則18.2a(※)に基づきロストボールとなり、1罰打を加えて元の位置から打ち直しを余儀なくされた。「悪いショットじゃなかった。あの勢いで木の中に止まるとは…」と少しだけ肩を落としかけながら、そこからの粘りが見事だった。同じ3Wを握って“4打目”をグリーン奥まで運び、これを寄せてボギーでしのぐ。続く7番では3mに寄せてすぐにバウンスバックのバーディを奪った。
「自分でどうしようもないことはできるだけ考えないようにしている。流れは悪かったけど、ショットが悪くてそうなった訳ではないので。結果的に最小限のダメージで済んだし、アンラッキーでしたけど、最後まで良いプレーはできたかなと思う」。普段から「訓練している」というメンタル面の成長が、冷静なプレーにつながった。
6バーディ、1ボギーの5アンダー「67」はトップと5打差15位。バーディ合戦の中では十分に射程圏内だ。2年ぶりの優勝となった4月「前澤杯」に続く今季2勝目へ、米澤は「20アンダー超え(の戦い)になってくると思う。まだ十分いける」と前を向いた。アンラッキーを笑い話に変えるような週末にしてみせる。 (岡山県笠岡市/中村文香)
<ゴルフ規則>
18.2a
球が紛失またはアウトオブバウンズとなる場合
(1) 球が紛失となる場合。プレーヤー、またはそのキャディが球を捜し始めてから3分以内に見つけることができなければ、その球は紛失となる。
球がその時間内に見つかったが、それがプレーヤーの球であるかどうかはっきりしない場合:
・プレーヤーは速やかにその球の確認(規則7.2参照)をしようとしなければならず、3分の球の捜索時間が終わった後であっても、確認をするための合理的な時間が認められる。
・このことには、球が見つかった場所にプレーヤーがいない場合に球の所に行くための合理的な時間が含まれる。
プレーヤーが合理的な時間内に球を自分の球と確認できない場合、その球は紛失となる