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「キャディさん頑張れ!」の声援100回 河本力が信頼する姉とアンダーパー

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日(28日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆2033人)

アナウンスが河本力のキャディの名前を読み上げると、ギャラリーから歓声がわき起こった。今大会の相棒は女子プロの姉・河本結。周りを見渡すと、“Yui Kawamoto”とデザインされたバッジや、女子ツアーのグッズがちらほら。珍しいキャディ姿を見に駆け付けたファンが多くいたようだ。

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弟の力は「『結ちゃん頑張れ!』は、たぶんきょう100回は聞いた。『力くん頑張れ』は2、3回ですね。10回もなかった気がする」と笑った。この日、結のコーディネートは紺のトレーナーにキャップを目深にかぶった“控えめ”なものだったが、それでも男子ツアーらしからぬ華やかさは隠しきれず。多くのギャラリーを引き連れた1日となった。

結は人気で完全に“主役”を食っていたかもしれないが、相棒として、弟のプレーをしっかりサポートした。出場30人中19人がアンダーパーに届かない難コースを前に「難しいからこそ、難しいと思わせない努力をしました。どこに乗っても、『良いラインじゃん!』って」とポジティブな発言を心掛けた。また、「(普段)一人で考えて、あとからこうすれば良かったっていうことがよくある。なのでなるべく、意見は細かく伝えるように」と同じプレーヤーだからこそ支えられる点も多い。

1イーグル3バーディ、4ボギー「69」で1アンダー8位発進。もし姉の一声がなかったら、スコアは変わっていたかもしれない。18番(パー3)では、「ティショットで、僕は5Iを持とうと思っていた。でも結に『前のホールで同じ距離を打ててるから、4Iで問題ないよ』と言われて、外しはしたけど、一番マシなところに落ちた」とキャディに従ってパーをセーブした。

「タッグとしては満点だと思う。(姉のことを)信頼しきっているので。120%」と姉弟の絆は強い。

トーナメントでコンビを組むのは、19年の女子ツアー「アクサレディス in MIYAZAKI」以来。そのときは力がバックを担ぎ、結のプロ初勝利を支えた。今度は逆に、姉の前で一緒に今季初勝利を祝えたら最高だ。「めちゃくちゃしたいですよ。そのためにお願いしたっていうのもある」。相性ばっちりコンビが躍動する。(東京都稲城市/合田拓斗)

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