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池村寛世は“属性同じ”パートナーと2勝 同世代には負けられない

◇国内男子◇ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 最終日(12日)◇麻生飯塚GC (福岡)◇6809yd(パー72)

一時は2位と6打差あった池村寛世のリードは、サンデーバックナインの停滞で縮まっていった。最終18番(パー5)、外せば三つ巴のプレーオフになる1.5mのパーパット。この日、再三外してきたフックラインが最後にまた来た。「左に外してばかりいた。ボールの行方は見ずに頭を残して」。カップの底をたたく音で、完全優勝でのシーズン初勝利を知った。

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キャディであり、パートナーである坂口琴音さんとは前夜「出だしでどれだけ伸ばせるかがカギ」と逃げ切りのプランを練った。序盤はまさに狙い通り。3番(パー5)のイーグルも含め開始4ホールで4つ伸ばしてみせた。

“圧勝ムード”は「理想的なスタートで順調に行き過ぎた。セーフティに行こうという気持ちが出た」ところから崩れた。第1打を隣のホールに打ち込んだ13番を含め3ボギーをたたいた。自ら混戦を呼び込んだが、5Iで2オンさせた17番(パー5)のバーディで再びリード。「振り切ろう」と1Wに渾身の力を込め、フェアウェイをとらえたティショットが勝負を決めた。

必死にまとめた「68」で通算23アンダー。「疲れました。プレーオフに行ったらメンタル、集中力ももたないと思った」と薄氷を踏んだが、4つのパー5での4日間のスコアは通算15アンダーと、「ロングで伸ばす」と思い描いていた勝ち方でもあった。

5打差逆転だった昨年10月の「ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ」以来のツアー通算2勝目も、琴音さんと勝った。ウィークリーマンション生活の転戦は、神社仏閣巡りも楽しく、キャディバッグには各地のお守りがズラリ。

「生年月日などから“属性”があって、それぞれ相性の良い神社なんかがあるとか。僕たちは(属性が)同じ」。年明けに訪ねた埼玉の八幡神社からは「勝ち運があります」とSNSにメッセージをもらい、気分良くシーズンに入った。今週は福岡・竈門神社で「健康を」祈願。最高のかたちでご利益があった。

26歳にしてプロ10年目のシーズンを戦っている。モチベーションを高めてくれるのは前週の「BMW 日本ツアー選手権森ビル杯」で国内メジャー優勝を達成した比嘉一貴の存在。「小学5年生くらいから知っている。良い目標でもある」という同学年の仲間だ。「僕も今年はメジャーで勝ちたい。自信もついたので賞金王争いができるようになりたい」

コロナ禍で外国人選手の入国が難航したここ2年で、ツアーメンバーの、各大会のリーダーボードの顔ぶれは変わった。この日「61」で1打差の2位に迫られた久常涼は19歳。「(6位)長野泰雅くんも19歳、大西魁斗くんも3つ下。若手が増えた」と刺激は十分。新しい世代を引っ張るひとりにならなくてはいけない。(福岡県桂川町/桂川洋一)

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