2012年 全英オープン

全英へ “日本ツアー代表”は14人

2012/06/24 17:07
今大会終了後に全英出場権を獲得させた6選手。大混戦となっただけに、“敗れた”選手たちの分も…。

7月19日(木)に開幕する海外メジャー第3戦「全英オープン」に参戦する日本ツアーメンバーが決まった。既に石川遼谷口徹らが出場権を確定させていたが、同大会の日本地区最終予選会となる国内男子ツアー「~全英への道~ミズノオープン」が終了し、新たに6選手がJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部から、イングランド・ロイヤルリザム&セントアンズへの道を切り開いた。

今年、日本ツアーメンバーの代表として全英に出場する選手は以下の14人。

【全英オープン出場権を持つ日本ツアーメンバー】
ベ・サンムン/5月20日付の世界ランク50位以内の選手(前年度日本OP覇者)
石川遼キム・キョンテ/2011年度「プレジデンツカップ」代表選手
J.パグンサン/2011年度アジアンツアー賞金王
高山忠洋谷口徹/2011年賞金ランキング上位2人(上記有資格者を除く)
B.ケネディ武藤俊憲小田孔明藤田寛之/「ミズノオープン」上位4人(上記有資格者を除く)
藤本佳則B.ジョーンズ/2012年度「東建ホームメイトカップ」から「~全英への道~ミズノオープン」までの賞金ランキング上位2人(上記有資格者を除く)
市原弘大P.マークセン/アジア地区最終予選会通過者

日本勢は8人で、外国勢6人。計14人は昨年、一昨年に続いて過去最多タイの数となる。

多くの出場枠を持つ日本ツアー。しかし昨年挑戦した14人(うち日本勢は6人)の中で、決勝ラウンドに進んだのは池田勇太ノ・スンヨルハン・ジュンゴンの3人だけ。最終的に、ノの30位タイが最高順位だった。

外国勢が日本ツアーを今後のステップにしたり、国際化が進んでいくのは、もはや時代の流れ。しかし、それによって日本ツアー自体がレベルアップしていかなければ、望ましいとはいえない。ただ単にツアーが外国勢に“食いぶち”にされている印象は強まっていく。

国内女子ツアーは日本でも活躍するフォン・シャンシャンが海外メジャー「ウェグマンズLPGA選手権」を制すなど、ツアーを戦う選手の多様化や活性化という意味でポジティブなとらえ方もできるが、では男子は?

日本ゴルフツアー機構の海老沢勝二会長は「ナンバー2ではなく、ナンバー1になるんだ、という気持ちを持ってやってきてもらいたい」と全英に向かう“代表選手”たちにエールを送った。日本選手はもちろんだが、日本ツアーで頑張る外国勢にも、世界で活躍する期待がかかるし、責任だってある。ケネディはこの日の優勝会見を「全英では日本ツアーのメンバーとして恥ずかしくないプレーをしてきたい」と言って締めくくった。(岡山県笠岡市/桂川洋一)

■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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