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初めてのPGAツアーが始まった 現場の雰囲気は?

2019/10/24 20:00

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 初日(24日)◇アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ◇7041yd(パー70)

朝6時前、ホテルのエレベーターで乗り合わせた女性は「寝坊しちゃいました。本当は始発で行こうと思ったのに…」と、こちらがゴルフ関係者だとわかると唐突に話しかけてきた。千葉・成田駅近くの駐車場は、早朝から入庫する車が列を成している。これまで味わったことのない興奮が周囲に満ちているのは明らかだった。

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日本初開催となったPGAツアーの初日。ギャラリー入場者は1万8536人を記録した。今年の国内男子ツアーの4日間合計で、この人数を上回るのは「中日クラウンズ」1試合だけ。「4日間のギャラリーが1日で入るわけだし、日本のゴルフファンが心待ちにしていたというのが、少しでもPGAツアーの選手にも伝わったと思う」と石川遼は言う。「PGAツアーらしく、ローピングもフェアウェイやグリーンに近く、すごく新鮮だった」と喜んだ。

今回、初めてPGAツアーを観戦した知人は「いままで“生タイガー”も、他のPGAツアー選手も観たことがなかったから楽しかった。一流のショットが観られて、音が聞けて、感動した!」と興奮気味に教えてくれた。

もちろん、現場ではさまざまな問題も起きていた。最寄りとなる北総鉄道の千葉ニュータウン中央駅から出るギャラリーバスは早朝から長蛇の列で、乗車するのに2時間近く待ったという人もいた。待ちきれずに駅から3.5キロの道のりを歩く人も少なくはなかったようだ。コース内では、混雑のために食事をするのもひと苦労だったという。

選手からは、宿舎からコースまでの移動に時間がかかる、都心へのアクセスが不便だという不満の声も聞かれたという。コース内では選手用トイレの位置が把握しづらかった。ボランティアの数が少なく、選手とギャラリーをさばくローピングもスムーズとは言い難かった。それでも、今年は初回大会。これらは今後、改善されていくはずだ。

ゲーリー・ウッドランドは「メジャー大会のような雰囲気だ。(練習日の)火曜日でさえ、すごい熱気で驚いたけど、きょうも壮観だったとしか言いようがない。われわれが来ることによって、興奮して幸せそうなギャラリーを見るのはすばらしい」とほめたたえた。

「大きな声だった。とても大きな声だった」とタイガー・ウッズは言う。「彼らの前でプレーするのは本当に楽しかった。しばらくそういう経験がなかったので、寂しかった」と白い歯を光らせた。

開幕前にPGAツアーのジェイ・モナハンコミッショナーは、日本のゴルフ人口の減少について聞かれて、「それは1つの指標でしかない」と指摘した。「日本にはゴルフに対する強い関心が存在している――」。その言葉を証明する一週間となるはずだ。(千葉県印西市/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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