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「こんなところでいつか勝てる日が来るのかな」原英莉花と女子オープンの5年間

◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日(4日)◇ザ・クラシックGC(福岡)◇6761yd(パー72)

原英莉花が「日本女子オープン」に初出場したのは当時高校生だった5年前。石川県の片山津GC白山Cで開催され、チョン・インジ(韓国)がプレーオフを制した大会だった。「まぐれで通った」と予選会は勝ち残ったが本戦は通算12オーバーの85位で予選落ち。メジャーのセッティングに衝撃を受け、「こんなところでいつか勝てる日が来るのかな」と思った。

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あれから6年連続6度目の出場で手にした悲願の国内メジャータイトル。「女子オープンは私の憧れの舞台だった」という。ただアマチュア選手も多く出場できるナショナルオープンの予選会に、中学時代は挑戦すらしなかった。

「私の実力じゃ通ることもできない。予選会に出ている友達もいたけど、私は諦めた」。1998年度生まれの同学年には畑岡奈紗勝みなみ渋野日向子小祝さくらといった有望株が多く、当時は下から見上げていた。

「自分が小さいころは全然成績がなくて。みなみちゃんとか、奈紗ちゃんが勝つのを見て、すっげーなって思っていました」。初優勝した前年6月の「リゾートトラストレディス」時にジュニア時代を思い返しこんなことを言った。「私が全国大会に行った時とか、『誰?』という感じだったし、なんなら(同級生は私の)名前すら知らなかったかもしれない」

同じ黄金世代と言われるが、プロテストは2度目の挑戦で合格した。1度目の2017年は武器にした1Wが曲がり6回OBを打って合格ラインに2打届かなかった。「チーピンが止まらなかった時期。そのあたりでジャンボさんに(1Wの)シャフトをいただいたりして、徐々に良くなっていったんです」。周囲のサポートも受けながら成長していった。

思い返せば歩んだ道のりは、エリート街道ではなく回り道だった。同学年では畑岡、渋野に続く3人目のメジャー優勝者になり「練習と強い気持ちを持てば、ここまで上に来られるんだなって思えました。今も奈紗ちゃんとかと差はあるけど、一歩一歩詰めていけたらいいと思う」と言った。人それぞれ違う、成長の足跡にしっかりと胸を張りながら、日本タイトルの重みを噛み締めた。(福岡県宮若市/林洋平)

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