2016年 マスターズ

世界ランキング30周年 数字あれこれ

2016/04/01 08:32
現在の世界ランク1位はジェイソン・デイ(Tom Pennington/Getty Images)

公式世界ゴルフランキングが誕生から今週で30周年の節目を迎えるにあたり、この30年間の興味深い事実や数字を振り返ってみた。

1986年の「マスターズ」開催週に始まった世界ランキングは、マーク・マコーマックの勘案した過去1565週を遡って算出したポイントを元にランキングを決定。栄えある初の世界ナンバーワンの座には、欧州ツアーの猛者であるベルンハルト・ランガーがついた。

実際、1986年当時、世界のトップ10には以下の顔触れが並んでいた。

1位 ベルンハルト・ランガー
2位 セベ・バレステロス
3位 サンディー・ライル
4位 トム・ワトソン
5位 マーク・オメーラ
6位 グレッグ・ノーマン
7位 中島常幸
8位 ハル・サットン
9位 コリー・ペイビン
10位 カルバン・ピート

これまで、世界ナンバーワンの称号を得たのは19人。国籍で見ると、10カ国の選手たちが頂点に立っている。

当然のことというべきか、これまで最も長きにわたってトップの座を占めていたのはタイガー・ウッズだ。実に683週にわたり、世界最高の選手として君臨した。

メジャー14勝のウッズは連続して世界ナンバーワンの座を守り抜いた記録も保持している。なんと、2005年の6月から2010年の10月にかけて、281週間連続で世界の頂点に立っていたのである。

その後、欧州ツアーの生涯獲得賞金リストでトップを行くリー・ウエストウッドがウッズを世界の頂点から引きずりおろすと、それから2年の間でマルティン・カイマールーク・ドナルドロリー・マキロイらが世界ナンバーワンの栄誉に浴している。

これまでトップの座は68回入れ替わった。セベ・バレステロス、サー・ニック・ファルドイアン・ウーズナム、そしてアーニー・エルスといった欧州ツアーのレジェンドたちがゴルフ界の頂点に達した。豪州のグレッグ・ノーマンとウッズは、11回にわたり世界ナンバーワンの座を手に入れた記録を持っている。

ウッズは21歳24週という最年少で世界ナンバーワンの座を手にした。一方、最年長記録は41歳28週で頂点に上り詰めたビジェイ・シンが保持している。

また、フィル・ミケルソンは1995年9月から昨年11月にかけて、20年以上にわたり世界のトッ
プ25位以内にいたという、どう目すべき記録を持っている。

現在、世界ナンバーワンを巡るバトルはこれまでにないほど熾烈を極める。8回トップの座が入れ替わった2015年は、世界ランキングのシステムの発足以来、最もトップが入れ替わった年となった。目下トップ3を占めるジェイソン・デイジョーダン・スピース、マキロイ、期間こそ違え、それぞれ世界の頂点に君臨している。

今回の節目と時を同じくして、30年前にマコーマックの案から公式世界ゴルフランキングの最初のシステムを具現化したトニー・グリーアー氏が引退するのは慶祝の至りだ。トニーさん、お疲れさまでした!

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