マスターズ5位以来の松山英樹 マッチプレーは不得手か
2015年 WGC キャデラックマッチプレー
期間:04/29〜05/03 場所:TPCハーディングパーク(カリフォルニア州)
ヨーロピアンツアー選手30人がカルフォルニアへ
今週は、世界ナンバーワンのロリー・マキロイ、そして昨年惜しくも決勝で敗れたビクトル・デュビッソンを含む30人のヨーロピアンツアーメンバーが、欧州勢の成功を継続させるべく、戦いの舞台がサンフランシスコのTPCハーディングパークへと移された「WGCキャデラックマッチプレー選手権」へ臨むことになる。
デュビッソンは1年前、ヨーロピアンツアーメンバーとして6人目の大会制覇にあと僅かのところまで行きながらも、手に汗握る展開となった決勝でジェイソン・デイに敗れた。
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この機知に富んだフランス男は2度に渡りショートゲームで奇跡的なプレーを見せ、対戦相手を大いに苦しめるも、最終的には23ホール目で決着し、前年のマット・クーチャーに続くマッチプレーの王者は、豪州出身のデイとなった。
クーチャーの前年はハンター・メイハンが大会を制覇しているが、この米国勢による連勝の前は、欧州勢が大会を席巻してきた。2007年にはヘンリック・ステンソンが大会を制覇し、その翌年こそ豪州のジェフ・オギルビーに優勝を譲るも、2010年はイアン・ポールター、そして2011年はルーク・ドナルドのイングランド人コンビが大会を制覇している。
ステンソンとポールターは今回、欧州勢として初となる複数回優勝を目指して大会へ出場することになるが、ドナルドは兄弟の結婚式と重なったため、今週は欠場となる。64人のフィールドのなかでドナルドに代わって出場するのは世界65位のミゲル・アンヘル・ヒメネスであり、彼は準々決勝に進んだ2000年と2011年に大会での自己最高成績を記録している。
マキロイは彼の高い水準からすると、この大会での成績は幾分地味なものとなっており、2012年こそメイハンに次ぐ準優勝を果たしているが、過去6回の出場で準々決勝を突破したのはその1回限りである。「マスターズ」の4位タイにより、ヨーロピアンツアーの「レース・トゥ・ドバイ」でダニー・ウィレットを一気に抜き去り首位に躍り出たマキロイは、昨年の「WGCブリヂストンインビテーショナル」でWGC初制覇を遂げており、北アイルランド出身の彼はカルフォルニアで11度目のヨーロピアンツアー優勝を目指すことになる。
ウィレットは賞金総額925万米ドルの今大会にデビューを果たす7人のヨーロピアンツアーメンバーのうちの1人だ。残りの6人はトミー・フリートウッド、ブルックス・ケプカ、アニルバン・ラヒリ、アレクサンダー・レビ、アンディ・サリバン、そしてマーク・ウォーレン。これにより、1999年の第1回大会より「WGCキャデラックマッチプレー」に出場したヨーロピアンツアーメンバーの総数は119人となる。
今年は大会史上初めて4人ずつ16のグループに分け、水曜、木曜、そして金曜に総当たり戦を行う方式が採用された。各グループ首位の選手がベスト16へ進出し、ノックアウト方式のトーナメントを戦うことになる。
土曜日は午前中にベスト16の試合が行われ、午後に準々決勝が行われることになる。準決勝は日曜日の午前中に、そして同日の午後には18ホールの決勝戦が行われる。
公式世界ゴルフランキングの上位16選手がグループステージでトップシードされ、それ以外の3選手は世界ランキングに応じて分けられた3つのポッドのなかから抽選で決められる。抽選は月曜の午後に行われる。