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欧州凱旋のウィレットがアイルランドで爆発

「マスターズ」王者のダニー・ウィレットが欧州凱旋となった「アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」初日を見事「65」でラウンドし、ロリー・マキロイに2打差をつける首位発進を決めた。

4月にオーガスタでメジャー初制覇を遂げたイングランドのウィレットは、その後、長めの休養を取ったが、この日のザKクラブではその影響を微塵も感じさせず、初日を7アンダーとして大会ホストに2打差をつけた。

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グリーンジャケットの栄冠はウィレットにとって今季2度目の勝利だった。マキロイもこの大会こそここ3年連続で予選落ちを喫しているものの、今季は5戦で5度のトップ10入りと好調を維持している。

現在、欧州ナンバーワンの地位を懸けた「レース・トゥ・ドバイ」ではウィレットがディフェンディングチャンピオンのマキロイに100万ポイント以上の差をつけて首位に立っている。昨年はこの2人による勝負が最終戦までもつれ込んだとあり、2016年シーズンも面白いバトルが楽しめそうである。

午前中は風を伴った雨が降りつつも、午後は日差しが出てきたキルデア州の1日は、噂にたがわぬ変化の激しい天候となった。そんな中、世界9位と世界3位がリーダーボードを駆け上がった。

「ここのところ、精神的に少し疲れていたけれど、ヨーロッパに帰って来てゴルフをするのは最高だよ。過去8年にわたり共にゴルフをプレーして来た仲間たちと一緒にいられるわけだしね」とウィレット。「ここへ戻って来られてとても嬉しいんだ」。

「初日を終えて首位というのは悪いはずないよね。でも、まだ3日あるし、何でも起こり得るから」

「出だしは少々ちぐはぐだったけれど、その後、徐々に良くなっていったね。ミスをしないよう心掛けたんだ。2から3アンダーで回っている選手が若干いたので、僕らもそれくらいが良いスコアだと思っていた」

「そしたら、バックナインに入って、パターがいきなり冴えを見せ、入るようになり、ミスもほとんどしなくなったんだ」

カラム・シンクウィンとジャコ・バンジルは初日を4アンダーでラウンドし、さらに1打差でディフェンディングチャンピオンのソレン・ケルドセン、メジャー2勝のマルティン・カイマーロス・フィッシャーブレット・ラムフォードがつけている。

この日は、午前中にラウンドしたフィッシャーとカイマーがクラブハウスリーダーとなり、長い時間リーダーボードのトップに立っていた。午後に入り、バーディが増える中、一時は前半を「34」でラウンドした10番スタートのシンクウィンら6人が首位を分け合う展開となった。

4番と6番でバーディを奪ったマキロイは、9番で下りのバーディパットを沈めて首位グループに加わると、その後、シンクウィンが2番でバーディを奪って頭一つ抜け出した。

ウィレットは3番、7番、9番でバーディを奪い、前半を「32」としてマキロイに追いつくと、出場選手中最も世界ランクの高いこの2人は、5番でバーディを奪って5アンダーとしたシンクウィンの追撃態勢に入った。

マキロイが10番でパー5の利を生かしてバーディを奪うと、ウィレットもこれに続き、さらに11番でも見事な2打目からバーディを奪って5アンダーとした。メジャー4勝のマキロイはフリンジからホールインしてバーディを奪った13番で5アンダーとしてウィレットに並んだが、ウィレットも2打目をピンそば1メートルにつけた13番でバーディを奪って再び先行した。

その後、マキロイは14番でこの日初めてボギーを叩き、シンクウィンも8番でボギーを叩いたのに対し、ウィレットは14番で長い下りのバーディパットを沈め、後続との差を3ストロークに広げた。

ウィレットはティショットを曲げた17番でボギーを叩き、マキロイがパー5の18番をバーディとしたことで両者の差は1打まで縮まったが、28歳のウィレットも最終ホールでバーディを奪い、再び差を広げることに成功した。

前半を「35」でラウンドしたバンジルはバックナインでバーディを4つ奪ってリーダーボードを駆け上がった。一方、ケルドセンとラムフォードは共に18番でイーグルを奪ってフィッシャーとカイマーに追いついた。

初日「69」のカイマーは4番でイーグルを奪い、一方、フィッシャーは7バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの初日となった。

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