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輝きを取り戻したウィルソンが初優勝

2014/10/06 08:38

オリバー・ウィルソンが「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」の最終日にガッツ溢れるパフォーマンスを披露し、遂にヨーロピアンツアー初優勝を遂げると共に、自身のキャリアを再燃させた。

34歳でイングランド出身のウィルソンは2008年の「ライダーカップ」で欧州を代表してプレーした経験を持っているほか、2006年から2009年にかけてヨーロピアンツアーで9回にわたって2位に入り、その過程で公式世界ゴルフランキングをトップ50位以内に上げていた。

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しかし、そこから劇的に調子を崩したウィルソンは2012年末にはシード権を失い、今週はチャレンジツアーでトップ100圏外、世界ランキングでは792位からのスタートとなった。

先月のカザフスタンで行われた大会2日目の「63」で未だ才能が錆び付いていないことを垣間見せたウィルソンは、木曜日にカーヌスティを「64」で回って大会の主導権を握ると、土曜日にセントアンドリュースを「65」でラウンドして後続を引き離し、最終日は3打差の首位でスタートした。

今季はチャレンジツアーとヨーロピアンツアーを併せて19の大会に出場し、獲得賞金が約2万ユーロに留まるウィルソンは招待枠で今大会に出場しており、最終日にオールドコースに戻って来ると、4番で3パットのボギーを叩き、瞬く間にルイ・ウーストハイゼンに追いつかれる展開となった。

彼はこの日の初バーディを10番ホールまで待たねばならず、丁度その頃、スコットランドのリッチー・ラムジー、イングランドのトミー・フリートウッド、そして世界ナンバーワンのロリー・マキロイがタイトルを狙ってバトルを繰り広げていた。

11番でバーディを奪ったことで、ウィルソンは優勝争いの真っただ中に残ることができ、更に、長い間首位に立っていたラムジーが16番と17番でボギーを叩くと、ウィルソンはその好機到来を活かした。

16番で残り220ヤードの第2打をタップイン圏内に寄せる素晴らしいショットを見せたウィルソンは、このホールをバーディとして首位の座を奪い返すと、ピンチに陥った17番では見事なピッチショットからパーセーブに成功した。

最終ホールでウィルソンがバーディパットを外したため、フリートウッドに勝負をプレーオフに持ち込むチャンスが生まれたが、2メートルのバーディパットは外れ、この瞬間、最終日を「70」でラウンドし、通算17アンダーまでスコアを伸ばしたウィルソンの優勝が決まり、賞金625,787ユーロが彼の手に渡ることになったのである。

明らかに感情に駆られたウィルソンは、「言葉がないね。これまで10年かかったし、もうすぐに11年となるところだった。2位に9回入り、その後はそんなに悪いプレーをしていたわけでもないのに、物事が自分の思うように行かず、今週はダンヒルに大会出場の大きなチャンスを与えてもらった。このチャンスをくれた彼らには感謝しても仕切れないね。でも、思うにゴルフとはこういうものなのだろうね」と述べた。

「今日はスタート前には、これまで優勝できなかったことについて考えていた。これまで終盤のホールは良いプレーができていたし、その調子は維持していた。ただ、他の選手たちのプレーの水準が上回ったので、今日は我慢の一日だった」

「ボールストライキングという観点からは良いスタートとなったのだけど、幾つか3パットをして『そうら来たぞ』と思ったけれどそこで我慢することができた。コースは風でトリッキーになっていた。ロリーが前の組にいたので、彼のプレーを注視することができたし、トミーも良いプレーをしていた」

「バックナインで幾つか素晴らしいショットがあった。向かい風でのプレーとなると、スコアを伸ばすチャンスは潰えたかもしれないと思うものなんだ。そうなるとバーディを奪うのが難しくなるからね」

「14番では素晴らしいパーセーブがあって、16番でのあのショットは多分人生で最高のショットだった。17番は難儀して、最終ホールでは、トミーはパットの調子が良かったから、彼はあのパットを決めると思っていた」

「ここのところ、良いプレーができていたんだ。2週間前にロバート・ロックに会いに行って、その後、カザフスタンでコースレコードを出した。彼は1週間にわたって練習に付き合ってくれ、多くの時間を一緒に過ごし、僕のスイングに沢山の助言をくれたので、大会へ出場してプレーする上での自信がついたんだ」

「今週はまず予選通過を目指すというようなところから始まったんだ。調子は良かったし、練習でも良いプレーができていたから、良い大会にまとめあげるのが可能であるのは分かっていたけれど、本当にそうなるかどうか、先のことは分からないからね」

「カーヌスティでの8アンダーのラウンドは自信になったし、日ごとに自信は深まっていった。ここには良い思い出があるんだ。何年か前にサイモン・ダイソンが優勝した折はロリーと共に2位に入っている。だから、自分のすべきことは分かっていたし、今日はそれに立ち向かって、幾つか本当に良いショットを打つことができた。そういうわけで、今は、ここ数年とは自信の持ち様が全く違うんだよ」

「しばらくは酔っ払っていていいんじゃないかな。長年にわたり祝杯はお預けになっていたわけだからね」

この勝利に喜びを感じているのはウィルソンただ一人ではない。以前、「ライダーカップ」で彼のチームメートだったイアン・ポールターは、「ツアーの選手全員にとって、オリバー・ウィルソンによるダンヒル・リンクスの勝利がどれだけ嬉しいことか語り尽くせない。長い道のりだったから。おめでとう」とツイートした。

通算16アンダーの2位タイには、フリートウッド、マキロイ、そしてラムジーの3人が並び、その1打後方の単独5位には「レース・トゥ・ドバイ」を115位で今週を迎えたクリス・ドークが入り、シード権を確定させることに成功した。

世界ナンバーワンのマキロイが優勝争いに絡めたのは、1番ホールで2打目を小川に入れてダブルボギーを叩いたことを考えれば、驚くべきことであった。

その後4ホール連続でバーディを奪ったマキロイは、10番と12番で見事なショットを披露してバーディを奪い、今季5勝目を手中に収めるかに見えた。

しかし、有名な17番ホールでグリーンを外し、パターで打った3打目をロードホールバンカーへ入れてこのホールをボギーとしたことにより優勝のチャンスは潰え、結局多事な一日となった最終日を「68」でラウンドした。

「優勝を逃した原因は1番のグリーン手前の20ヤードほどのエリアと、ロードホールバンカーにあったと思う」と北アイルランド出身のマキロイ。「あの2カ所はそんなに離れておらず、あの2カ所が敗因だった。今日犯したたった2つのミスだったんだ」

「このコースは大好きなんだ。ここではティアップする度に良いプレーができるように感じるから、勿論7月にここへ帰ってきて『全英オープン』のタイトル防衛に臨むのを楽しみにしているよ」

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