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2020年 DPワールド ツアー選手権 ドバイ
期間:12/10〜12/13 場所:ジュメイラ・ゴルフエステーツ(UAE)

「選手寿命のカギはメンタルだ」ランガーに刺激されるウェストウッド

今週の2020年「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」で、ベルンハルト・ランガーの記録を更新する3度目の欧州ナンバーワンを狙うリー・ウェストウッドは、その偉大なるドイツ人レジェンドをインスピレーション源にプレーする。

2000年に年間王者となったイングランド人選手は、ヨーロピアンツアーが新たな時代に入った2009年にこの大会を制覇し、初代「レース・トゥ・ドバイ」王者となった。「ロレックスシリーズ」が発足し、ツアーがさらなる変革を迎えた2017年にウェストウッドは44歳となっていたが、彼はそれ以降、このタイトルを2度獲得し、ツアー通算勝利数を驚異の25勝に積み上げている。

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そのうちの1勝は、今年の「アブダビHSBC選手権」で手にしたもの。これにより「レース・トゥ・ドバイ」ランキングを4位としてジュメイラGEにやってくる彼は、再びハリーバードントロフィを獲得する絶好機にある。

ウェストウッド同様、かつての世界ナンバーワンであるランガーは3度目の年間制覇こそ逃したものの、先月、齢63にして「マスターズ」で史上最年長予選通過を果たした。47歳のウェストウッドはその先例に倣うべく、今大会に臨む。

「3度目の年間制覇を果たすことができたら最高だろうね」とウェストウッド。「僕は来年4月に48歳になるけれど、『マスターズ』でのベルンハルト・ランガーのように、しっかりとフィットした身体を作り、ゲームに対する熱意と精神的なキャパシティを保つことができれば、高いレベルで長きにわたってプレーできるんだよ」

「良いプレーを長年続けること、つまり選手寿命のカギはメンタル面なんだ。大会のない時は、ゴルフコースから離れようとする心掛けが大切で、ジムや練習レンジでハードワークをいとわないようにしないといけない。そのハードワークは人に見られることはないけれど、それこそがもっとも難しい部分なんだ」

「大会に出るのは何でもないんだ。出場すればアドレナリンが湧き出るからね。でも、寒い朝、練習レンジで2、3時間ボールを打たなければいけない時や、ジムへ行ってスクワットやデッドリフトで柔軟性や筋力を鍛えなければならない時。そう言う時こそ、しっかりとした精神的鍛錬が必要とされるんだ」

「僕はまだ競争力があって、大会で優勝できるチャンスがあることをエンジョイしている。今週に関しては、思い通りにプレーできれば。これまで他の大会で良いプレーができているし、ここは優勝経験のある相性の良いコースだから、優勝のチャンスはあると思う。もうすぐ48歳になろうとしている47歳にとっては大きなボーナスだね」

予定より1週間遅れてドバイ入りしたウェストウッドは、オーガスタナショナルで開催された今季最後のメジャー以降、背中の負傷に悩まされていたことを明かした。しかし、彼には「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」で皆勤賞を果たす唯一の選手としての記録をふいにする気は、さらさらない。

「これがシーズン最終戦でなければ、恐らく休んでいただろうね」とウェストウッド。「でも、今週は多くが懸かっている。手負いのゴルファーに気を付けろ、ってところだね。先ずはやってみないとね。目的を持ってティオフするまで、まだ1日半から2日近くあるからね。その時までには、良い考えが浮かんでいるはずさ」

「もう軽くボールを打ち始めているし、感じはだいぶ良くなっている。ボールを打つときはそれほど不安は感じていない。これまでのような痛みはないからね。ルパワーで打てると確信したときは、手負いのゴルファーに気を付けるべきだね。何が起こるか分からな。毎週、自分でもどのようなプレーができるのか分からないくらいなんだから、(勝負の行方は)誰にも分からない」

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