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ペナルティの涙は過去のものに? 大きく変わるゴルフ規則(2)

2019年1月1日、ゴルフのルールが大きく変わる。一般アマチュアからツアープロまですべてのゴルファーに影響するだけに、しっかりと把握しておきたい。2回目は、過去のプロツアーではペナルティを受けたのに、新規則では無罰になるケースを紹介。かつてプロたちがルールに泣いた事例を振り返りながら、主な変更点を解説する。

木の葉を取り除ける

2015年の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で、鈴木愛がラテラル・ウォーターハザード内のボール近くにあった木の葉を取り除いて罰打を受けた。現在の規則では2罰打を受けるが、1罰打のみ加えたスコアカードを提出。翌日に誤りが発覚し、過少申告で失格となった。

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新規則では、ウォーターハザード(2019年から「ペナルティーエリア」と呼称される)内のルースインペディメント(石や葉、小枝などの固定されていない自然物)を動かせるようになる。現在はバンカー内のルースインペディメントに触れることも禁止されているが、取り除くことができるようになる。

また、ペナルティーエリア内ではクラブを地面に着けても(例えばアドレス時にソールしても)罰打を課されないルールに変わる。

“2度打ち”は無罰に

2015年「CAT Ladies」で、服部真夕がグリーン周りのラフから58度のウェッジでアプローチショットを打った。その直後、まだ空中に浮いているボールにクラブヘッドが当たり、ツアーでは珍しい“2度打ち”に。1罰打を受けた。

新規則では「プレーヤーのクラブが偶然に2回以上球に当たった場合、1回のストロークとなるだけで、罰はない」とされる。ただし、これまでと同様、ボールを意図的に「押し出す」「掻き寄せる」「すくい上げる」などの行為は禁じられている。

バンカーに新たな選択肢

2014年「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で、中村香織がバンカーに入ったボールのライが悪くて脱出できないと判断し、1罰打で救済を受けられるアンプレヤブルを宣言。現在の規則ではバンカー内にドロップすべきところ、バンカーの外にドロップしてプレーを続けたことで「誤所からのプレー」に抵触した。そのままホールアウトした中村は翌日に事実が発覚して失格となった。

新規則では、2罰打を課すことでバンカーの外からボールを打つ選択肢が加わる。その際はボールとホールを結ぶ線上のバンカー後方に基点を定め、ホールに近づかない1クラブレングス以内にドロップする。

挟まったボールもカップイン

2016年「スタジオアリス女子オープン」の10番パー5で、鬼頭桜が打った3打目が旗竿とカップの間に挟まって止まった。チップインイーグルと思った鬼頭はカップに落ち切っていないボールを拾い上げ、次のホールに進みティショット。規定ではボール全体がカップ面(グリーン面)より下に沈み切らないとカップインと認められず、ホールを終了しないまま次のホールに進む「ホールアウトの不履行」により失格となった。

新規則では旗竿とカップに挟まった場合、ボールが一部でもカップ面より下に入っていればカップインと認める内容に変更される。旗竿を振るうなどしてボールをカップに沈め切る必要がなくなる。

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