尾崎直道が米シニア1年目の藤田寛之にエール 自身になかった「覚悟」とは

尾崎直道
米シニアを知る数少ないレジェンド。尾崎直道が藤田寛之にエールを送った

かつて米国シニアツアー(PGAチャンピオンズツアー)を主戦場にした68歳の尾崎直道が、今季から同ツアーを主戦場にする藤田寛之にエールを送った。千葉市内で9日、兄・将司の主宰するアカデミー選考会「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクション supported by ISPS HANDA」に参加。近況を語るとともに、海を渡った55歳の後輩に期待を寄せた。

直道は50歳になった2006年5月から同ツアーに参戦し、11年まで6年間プレー。7人によるプレーオフで敗れた07年「ボーイング・グレーターシアトルクラシック」を含む2度の2位を記録し、賞金ランキングの最高位は07年の19位だった。

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藤田寛之
ツアーメンバー初戦を19位で終えた藤田寛之(Getty Images)

2013年のシニアメジャー「全米シニアプロ選手権」を制した井戸木鴻樹から、久しく現れていなかった日本勢のツアーメンバー。「藤田はコツコツ、黙々というゴルフがあるからね。アプローチとパターも上手い。俺とは違い、上位で戦っても淡々と自分のゴルフができる。いいんじゃないかな、と思って見ている」と評価する。藤田は今週、ツアーメンバー初戦のモロッコ開催「ハッサンIIトロフィー」で19位。初日を首位に1打差の3位で発進するなど存在感を示した。

拠点をテキサス州に構えたことも、藤田にとって大きなプラスと感じている。「俺は(日本の)家が好きで、それができなかった。年間7、8回は(日米を)往復したから。家族があって、50歳を過ぎて、よくその覚悟を持てたなと思う」と驚きを隠さない。「レベルはやっぱり高い。コースもね。でも、そういうすごい覚悟を持って行けているから期待できるんじゃないかな。頑張ってもらいたいね」。自分が届かなかった優勝など、シニア最高峰の舞台における活躍を託す思いだ。

尾崎直道
自身は腰痛の回復が進んでいない

一方、自身は腰痛を長く患い、国内シニアツアー出場は一昨年が5試合、昨年は4試合にとどまった。「今年もそれぐらいになると思う。頑張ると腰が痛いから、試合はもうダメだね」と、見通しは明るくない。「練習もできず、試合に出るだけ。そんな状態」。国内ツアー通算32勝の永久シードプレーヤーは、寂しげに現状を明かした。(編集部・塚田達也)

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