トイストーリーのウェアが可愛い鈴木隆太

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 3日目（29日）◇アマタスプリングCC（タイ）◇7502yd（パー72）

周囲からは、「何も考えていないように見える」と言われることが多いという。マイペースな印象を与える鈴木隆太（日体大2年）の話し方は、ゆったりとしているが言葉はとても力強い。

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「優勝しか意味がない」と、大会前から優勝者に与えられる海外メジャー「マスターズ」出場権だけを狙って来た。世界アマチュアゴルフランキングは、大会出場時点では日本勢最下位の498位。あきらめていたアジアアマへの出場が繰り上げで決まったときは驚いた。普段は目標を公言することはあまりないが、今回ばかりは、あえて何度も“優勝”を口に出すことで気持ちを奮い立たせてきた。

ただ、成績を意識したときほど結果が出せない。「攻めてばかりで、目の前の一打に集中できない」と今年は成績を残せなかった。首位と2打差で迎えた3日目も、これまでになかったミスが目立った。

3日目は首位と3打差圏内を行ったり来たり。気持ちを落ち着けようとしても力が入ってしまう。前半はパー5で2ホールとも2オンしたが、3パットでチャンスを逃した。10番から3連続でスコアを伸ばして1打差に迫るも、14番で1.2mのパーパットを外してボギー。

17番（パー3）も「バーディを獲りたいと思って」と2打目のアプローチがオーバーした。2パットで入れたがひとつ後退。「あまり満足していない」と首位との差は3打に開いたが、優勝にこだわる気持ちは少しも衰えていない。

「あしたは66で回りたい。それで優勝できなければ、そこまで」と、最終決戦を前に強い思いを口にした。（タイチョンブリ／谷口愛純）