2年連続のアジアアマ

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前（26日）◇アマタスプリングCC（タイ）◇7502yd（パー72）

「UNLV」の所属名は向上心の表れだ。「思いっきりやって、ダメだったらしょうがない」とのんびりした口調に、森山友貴の意地がのぞく。

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3歳からゴルフを始め、ゴルフを極めるために中学卒業後に渡米した。アメリカン・ヘリテージアカデミーで腕を磨き、世界ジュニアなど国際試合の経験も豊富。卒業後は数あるスカウトのなかからオレゴン州立大学に進学したが、3年生を迎えた今年は在学校の名前が「ネバダ大学ラスベガス校」に変わっていた。

アジアアマが終わればはじめての日本レギュラーツアー

「もっと強くなりたい」と今年9月に転校した。16位で終わった昨年大会は、少し苦い思いを残して終えていた。大会初出場だった昨年は、首位と4打差で最終日を迎えたが優勝争いには絡めなかった。ひとつ後ろの最終組で中島啓太らがスコアを伸ばすなか、「ついていけなかった。それが力の差」と「72」で終了。あれからより良い練習環境を求めて、アダム・スコットやチャーリー・ホフマンらが在学していたスポーツ名門校に“移籍”することを決めた。

意気込みを新たに戻って来た今年は本戦開幕が楽しみでしかたない。「今年はどこまでいけるか。できれば優勝争いがしたい」と意気込んだ。本大会が終わったらすぐ日本に戻り、11月「三井住友VISA太平洋マスターズ」出場が決まっている。「ちょっとスケジュールがタフだけど、楽しいです」とのんびり笑う笑顔の向こうに、高まるゴルフ熱をにじませた。（タイチョンブリ／谷口愛純）