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世界アマランク10位 中島啓太の「悔しい」2019年

19歳の中島啓太(日本体育大1年)にとって、2019年は不遇に満ちた一年でもあった。ナショナルチームの常連選手は20日、都内で行われた日本ゴルフ協会(JGA)の慰労会に出席。年の瀬に複雑な心境を吐露した。

4月に大学に入学し、さらなる活躍が期待されていたが、今年は調子とスケジュールがなかなか、かみ合わなかった。「マスターズ」出場権をかけた9月「アジアパシフィックアマチュア選手権」は直前に虫垂炎で入院し、万全の状態で臨めなかった。日本ゴルフ協会(JGA)関係者を含めて、出場権が巡ってくると考えていた12月の「エミレーツオーストラリアオープン」も吉報が届かず、人知れず“シーズン”を終えた。

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「出たい試合に出られず、出られない時期に周りの人がすごく活躍していくので、悔しい気持ちの方が多い一年でした」

夏場にはジュニア時代からタイトルを争い、良き兄貴分でもある金谷拓実が世界アマチュアランキング1位に立った。「三井住友VISA太平洋マスターズ」では日本男子ツアー史上4人目のアマチュア優勝を達成。ウィニングパットを決めた直後、最初に抱き合ったのが中島だった。「金谷さんが(ツアーで)勝つことに驚きはなかったですけど、祝福しつつ、自分の気持ちも上がりました」と刺激はいっそう強まった。

世界アマランクは10位で、日本勢で2番手につける。一方で、11月の日本のアマランクでは米澤蓮(東北福祉大2年)に2位の座を譲って3位に後退した。年明けすぐに「オーストラリア マスター・オブ・アマチュア」に出場する。2位に終わった今年のリベンジ。2020年こそ輝きたい。「来年は全米アマ、アジアアマにも出られるかもしれない。まずはそこに照準を合わせて頑張りたいです」と静かに意気込んだ。(編集部・桂川洋一)

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