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石川遼

遼、3回戦で完敗も「ここまで良いプレーができるとは・・・」

「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」初出場でベスト16に進出した石川遼は、3回戦でトンチャン・ジェイディと対戦。1月開催の「ザ・ロイヤルトロフィ」ではアジア代表として同じチームでプレーしていたこともあり、スタート前にガッチリと手を組み談笑するなど、これまでの2日間とは違う雰囲気の中でスタートを切った。

だが、スタート後は一方的とも言えるジェイディの猛攻に合う。1番パー4の2打目でピン奥1.2メートルにつけるが、ジェイディに8メートルのバーディパットを先に捻じ込まれる。強烈な先制パンチを受けた石川はこのバーディパットを外し、早々と1ダウンのビハインドを負う。「グリーンに上がった時は自分が有利でも、1つのストロークで流れが変わってしまう。これがマッチプレーなんだな、と感じました」。

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続く2番でもバーディを奪われて2ダウン。その後もジェイディに差を広げられ、12番を終えた時点で6ダウン。13番で早くもドーミーホールを迎えてしまう。分けでも敗北が決まるこのホールで「少しでも長くプレーしたかった」とチップインバーディを奪い、次のホールに持ち込む意地を見せたが、続く14番で1.5メートルのバーディパットを外して敗北。4ホールを残し、5&4の完敗を喫した。

手も足も出なかった完敗に「悔しいです」と表情を強張らせる石川だが、「ここまで良いプレーができるとは思いませんでした。これからの僕のゴルフ人生に繋がると思います」と、3回戦進出という結果には素直に評価。「日本で積み重ねてきたことをアメリカで全て発揮することを目標にしていましたが、できて嬉しいです。この3週間で見つかった課題を日本に持ち帰って、練習に活かしたいですね」。3週間のアメリカ遠征で植えつけた自信と、新たに見つけた課題。また一回り成長を遂げ、再び3月に挑む米ツアー、そして4月の「マスターズ」へ臨む。

2010年 WGC アクセンチュアマッチプレー選手権



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