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宮里藍が描く挑戦の足跡

3打差の藍、逆転へのシナリオは「自分に期待しないこと」

「ミズノクラシック」2日目を、首位と3打差の8位タイで迎えた宮里藍。初日から好調のショットは鋭さを増し、前半の2番で2メートル、3番で1.5メートル、4番では5メートルを沈めて3連続バーディを奪う。だが、5番では2メートルを外して怒涛の勢いはストップ。さらに、バーディが欲しい7番パー5ではグリーン手前のカラーから3パットのボギーを叩くなど、逆に不穏な空気が漂い始める。

2度目のバーディラッシュを告げる号砲となったのが、直後の8番パー3のティショット。ピン横1メートルにつけるスーパーショットでバーディを奪い返すと、10番、11番、13番と再びバーディを重ねる。最終18番は3パットのボギーとしたが、この日5ストローク伸ばし、通算8アンダーの5位タイに浮上。首位に3打差と、十分な逆転圏内で最終日を迎える。

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7番のボギーで流れを断ち切りかけたが、持ち前のメンタルの強さで8番のバーディを引き寄せた。「パー5でのボギーは残念だったけど、大事なのは次のショットをどう集中して打てるか。そのへんの切り替えがうまくいきました」。2年前から取り組んでいるというメンタルコントロール。今年のUSPGAツアーでの活躍と「エビアンマスターズ」での勝利は、その賜物だろう。

「エビアンもパットのフィーリングが良かったけど、今もその時とあまり変わらない状態。(エビアンで)一番良かったのは自分に期待しなかったことですが、明日も自分に対する期待をどこまでコントロールできるかだと思います」。宮里の心中とは対照的に、周囲の期待は高まるばかりだ。

2009年 ミズノクラシック



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