2012/09/18WORLD

【WORLD】伝統との決別 オーガスタナショナルに初の女性会員が誕生

Golf World(2012年8月27日号)GW bunker texted by Bill Fields 元米国国務長官コンドリーザ・ライス女史、投資家のダーラ・ムーア女史の両名が、オーガスタナショナルGC史上初となる女性メンバーに選出された。長きに渡った論争に終止符が打たれたのだ。 罵りに近い言葉とともに10年前から始まった女性メンバーに関する議論も、終わってみれば寛大なハート、そして偉業として称えられる形で幕を閉じた。「コンドリーザ・ライス元長官、そしてダーラ・ムーア氏をオーガスタナショナルGCのメンバーとして迎えることができ、嬉しく思います」とは、オーガスタナショナル、そしてマスター...
2012/03/21WORLD

【WORLD】まもなく発売…タイガーの暴露本 言葉の裏にあるものは

Golf World(2012年3月20日号) texted by Bill Fields 間もなく出版されるタイガー・ウッズを怒らせた本“The Big Miss”について、著者であり、元コーチの著者ハンク・ヘイニーは「金のためではない」と話した。 「ザ・ホンダクラシック」最終日。タイガー・ウッズが「62」を叩き出し、ここ数年で最高のラウンドを見せたことで、メジャー通算14勝の男に再び注目が集まった。ところで、(決してこれが最後ではないだろうが)その週の前半には、出版間近の“The Big Miss~タイガー・ウッズをコーチした私の日々~”がニュースとなっていた。 2012年マスターズ開幕の...
2012/06/07WORLD

【WORLD】女性会員不在はオーガスタだけではない

Golf World(2012年5月21日号) GW bunker texted by Bill Fields オーガスタ・ナショナルGCの女性メンバー不在は、大会ホストとしてのポリシーには逆行する。だが、ティム・フィンチェムは問題を追及するつもりはないと繰り返している。 オーガスタ・ナショナルとPGAツアーがどんな裏ルートでコミュニケーションをとっていても、「マスターズ」の開催コースであるオーガスタに女性メンバーがいないということについてツアーの公的スタンスは、変わっていなかった。「ザ・プレーヤーズ選手権」前日の記者会見でこの点について聞かれたPGAツアーコミッショナーのフィンチェムは、この...
2013/02/25WORLD

【WORLD】ドーピング裁定 ツアーがV.シンに罰則を下すかは不明確

Golf World(2013年2月18日号)texted by Bill Fields 薬物とアスリートは、リンクはできても、どのスポーツでどんな薬物が使用されているかを線引きすることなどできない。日々の暮らしや名声がかかっていると、物事において冷静さを取り戻すには時間がかかるものだ。好む、好まざるにかかわらず、迅速に解決されることなど稀なのである。 この事実は、「AT&Tぺブルビーチ・ナショナルプロアマ」でも実証された。PGAツアーのアンチ・ドーピング・ポリシーで禁止されている薬物が含まれた物質を使用していたことを認めたビジェイ・シンは、大会そのものでは注目されなかった(優勝したブラント・...
2011/12/08WORLD

【WORLD】クリーマー、未勝利に終わった年から何を学ぶ?

Golf World(2011年11月28日号)GW bunker texted by Bill Fields ポーラ・クリーマーは、トーナメント最終日の日曜日、必ずと言っていいほどピンクのウエアに身を包む。今シーズン最終戦となった「CMEグループタイトルホルダーズ」でも、これまでと同じようにピンクが入るウエアを着用していたが、違うのは勝てないフラストレーションを溜め込んでいるということだった。 クリーマーは、結局通算7アンダー(281)というスコアで、サンドラ・ガルと2位タイに終わり、優勝したパク・ヒヨンとの2ストローク差を埋めることが出来なかった。通算9勝をマークしているクリーマーだが、...
2011/12/27WORLD

【WORLD】パク・ヒヨン “ようやく”つかんだタイトル/2011年LPGA最終戦レビュー

Golf World(2011年11月28日号)texted by Bill Fields 「CMEグループ・タイトルホルダーズ」で決めた飛躍的な勝利で、パク・ヒヨンは自分とスポンサーからの期待に応えられなかった4年間に終止符を打った。 22歳の女王ヤニ・ツェンが再び優勝を飾ると多くの人が予想していた「CMEグループ・タイトルホルダーズ」は、一変して少し年上のプレーヤーに天啓をもたらした。わずか24歳のパク・ヒヨンは、故郷・韓国の友達に会えない寂しさを募らせていたが、スポンサーからブレイクしてくれという期待も感じていた。またLPGAツアーでの4年間、パクは優勝トロフィーを抱えて会場を去る術を見...
2012/11/20WORLD

【WORLD】トム・レーマン ジム・フリックの心からの助言を受け感謝の優勝

Golf World(2012年11月8日号) texted by Bill Fields 5打差リードで迎えた最終ホールのティグラウンド。トム・レーマン逆転されることなど気にも留めなかった。米国チャンピオンズツアーの今季最終戦「チャールズ・シュワッブ・カップ選手権」。彼は友人であり、師匠であり、そして膵臓がんの末期患者だったジム・フリックのことを気にしていた。レーマンは、82歳のフリックがカリフォルニア州カールスバッドの自宅でトーナメント中継を観ていてくれていると信じていたのだ。そうであると望んでいたのだ。 試合後のレーマンは「ドライバーを打つ時は、これが彼が見る最後のティショットになるかも...
2012/12/26WORLD

【WORLD】2012年シーズンは悲劇の応酬

Golf World(2012年12月4日号)texted by Bill Fields 「優勝を逃した試合ほど、孤独感を猛烈に感じる試合はない」― (アーノルド・ホールテン、著書“ザ・ミステリー・オブ・ゴルフ=1908年発行”から引用) 2012年に開催されたトーナメントは、最終日に孤独感にさいなまれる選手たちが多くのシーンで主役になった。 ゴルフの世界では勝者よりも敗者の数のほうが圧倒的に多い。例えビッグネームであっても失望感を味わうのだ。その中でも、勝利を手中に収めかけたにも関わらず、最終日にスコアを落とし、目の前で優勝の瞬間を見せられた選手は、屈辱に突っ伏し、身動きが取れなくなってしま...