Golf World(2012年11月8日号) texted by Bill Fields
5打差リードで迎えた最終ホールのティグラウンド。トム・レーマン逆転されることなど気にも留めなかった。米国チャンピオンズツアーの今季最終戦「チャールズ・シュワッブ・カップ選手権」。彼は友人であり、師匠であり、そして膵臓がんの末期患者だったジム・フリックのことを気にしていた。レーマンは、82歳のフリックがカリフォルニア州カールスバッドの自宅でトーナメント中継を観ていてくれていると信じていたのだ。そうであると望んでいたのだ。
試合後のレーマンは「ドライバーを打つ時は、これが彼が見る最後のティショットになるかも...
Golf World(2012年12月4日号)texted by Bill Fields
「優勝を逃した試合ほど、孤独感を猛烈に感じる試合はない」―
(アーノルド・ホールテン、著書“ザ・ミステリー・オブ・ゴルフ=1908年発行”から引用)
2012年に開催されたトーナメントは、最終日に孤独感にさいなまれる選手たちが多くのシーンで主役になった。
ゴルフの世界では勝者よりも敗者の数のほうが圧倒的に多い。例えビッグネームであっても失望感を味わうのだ。その中でも、勝利を手中に収めかけたにも関わらず、最終日にスコアを落とし、目の前で優勝の瞬間を見せられた選手は、屈辱に突っ伏し、身動きが取れなくなってしま...