1999/04/12マスターズ

ラブも奇跡の攻勢、ノーマンまたも惜敗。最後に抜け出したオラサバルが5年ぶり2回目の復活優勝。

またも、またしてもグレッグ・ノーマンは勝てなかった。11番で10メートル近い長いパットを放り込んで6アンダー。因縁の12番ショートは池にこそ入らなかったものの難しいバンカー越えのアプーチを強いられてボギー。しかし13番、ピンデッドに2オンさせ、フックラインを読み切って劇的なイーグル。一気に7アンダーとして首位に立った。今年こそ、ノーマンの優勝かと誰もが確信した。 3番ホールからズルズルと3連続ホギー。崩れかかったオラサバルは、インに入ってから別人のように立ち直った。10番でバーディ。ここで混戦から抜け出して、ようやく進撃開始。12番はバンカーから絶妙のプレーでパーセーブ。ノーマンが初めてリード...
1998/08/17全米プロゴルフ選手権

最終日もスコアを伸ばしてシン優勝!ストリッカー、エルキントンもおよばず

他のメジャーに較べて圧倒的に地元・米国選手が有利といわれてきた最後のメジャー、全米プロ。しかし非米国人どころか、南太平洋フィジーから米ツアーに転戦しているビジェイ・シンがまさかの逃げきり優勝だ。 シンは最終日も調子を崩すことなく3バーディ、1ボギー。追いすがるスティーブ・ストリッカーを突き放した。エルキントン、プライス、ラブ、オメーラ、ウッズといった定番どころの強豪たちも、今回だけはなすすべもなかった。 全英オープンでは「未知の男」ワッツが大活躍した。女子ツアー界では韓国のルーキー・パク・セリが圧倒的な強さをみせた。そして今度のビジェイ・シン。アジアツアー、欧州ツアーを転戦し、米ツアーに参戦し...
1998/08/16全米プロゴルフ選手権

首位はストリッカー、シンが並走!ラブが4打差の好位置で勝機を狙う

2日目の首位 ビジェイ・シンが3日目もスコアを伸ばした。下からストリッカーが追い込んできて7アンダーの並走だ。 通常の試合なら、この2人に優勝争いが絞られそうだが、なんといっても全米プロ。むしろ4打差3位のデービス・ラブIIIやエルキントンが不気味だ。いやいや、更に1打下に控えているマーク・オメーラ。2バーディ、1ボギーという静かなラウンドでほんの少し貯金を増やしている。実にオメーラらしい試合の進め方で、最終日が混乱するとまたスルリと抜け出してくる可能性大。またタイガー・ウッズもチャンス充分。どう転ぶか、まったく予想不可能な最終日だ。 丸山茂樹はバーディなし。苦しいラウンドで62位グループ...
1998/08/15全米プロゴルフ選手権

タイガー、72として後退。5位グループへ!丸山茂樹も77を叩いて一気に大沈没

やはりコースが楽なプレーを許してはくれなかった。前日絶好調の丸山茂樹はショートホールのダブルパーなど苦しみ抜いた。しかも嘘のようにバーディがこない。結局77。たちまち5オーバーまで沈んでしまった。あぶないところで予選を通過。60位。 タイガー・ウッズも苦戦。この日2オーバーとしてトータルも2アンダー。かわって堅実に力をつけているビジェイ・シンが単独首位。またメジャー獲得にジリジリしているコリン・モントゴメリーが3アンダーと絶好の位置につけた。マーク・オメーラもいつものパターンでジワジワと上がっている。 ちなみに尾崎直道は71に抑えてトータル4オーバー、45位。しかし尾崎将司はこの日も74として...
1998/08/14全米プロゴルフ選手権

タイガー、快進撃の66! やった!丸山茂樹、2アンダー2位スタート

ひところの神話が崩れかかったとはいえ、やはりタイガー・ウッズはタイガー・ウッズだった。高い木立に囲まれた廊下のようなサハリーCCを7バーディ、3ボギー。画期的な66をマークして首位。今年最後のメジャータイトル獲得に向けて堂々と発進した。 こうなったらアイアン攻撃あるのみ!と開き直っていた丸山茂樹がやってくれた。2番ロングで幸先よいバーディを入れ、11番ロングでは3アンダーにまで伸ばした。この後ボギーが来て結局2アンダーの68。首位に2打差の2位グループ。やっぱりマルは期待させてくれる。このまま貯金を重ねていけば、日本人初のメジャー獲得だって決して夢ではない! ちなみに尾崎直道は3オーバー、尾...
1998/08/13全米プロゴルフ選手権

事前情報

今年で80回目をむかえる全米プロ選手権。日本人選手は尾崎将司、尾崎直道、丸山茂樹の3人が挑戦する。 華麗なマスターズ、格式の全米オープン、伝統の全英オープンと続いたメジャーの最後は過酷な全米プロ。他の3試合に比べると少し地味な印象だが、それだけにプロフェッショナルによるプロフェッショナルのトーナメントとしての権威を持つ。 一気に開花(?)したマーク・オメーラのメジャー3勝はあるか。デービス・ラブIIIの連覇は可能か。不振のタイガー・ウッズの巻き返しはあるか。それともまったく新しいスターが誕生するのか・・・。 サハリーCCは成長したモミやスギの林の中に開かれたコースで、6番(480ヤード)、18...
2002/09/23欧州男子

強豪選手の猛追! しかし、タイガーは1打差で逃げ切った!!

WGC(世界ゴルフ選手権)「アメリカンエキスプレス選手権」は、初日から単独首位に立ったタイガー・ウッズが、順調にスコアを伸ばし独走態勢に入っていた。しかし最終日は、そのタイガーを脅かす選手が現れ、展開としては盛り上がりを見せた。 まずスコアを伸ばしたのは、スペインのセルヒオ・ガルシア。フィル・ミケルソン、マイケル・キャンベル、そしてニコラス・ファスの3人も8ストローク伸ばし大きく順位を上げてきたが、ガルシアは、なんと10ストローク伸ばす62をマーク。 前半4つ伸ばしたガルシアは、後半に入っても勢いは止まらず16番で8つ目のバーディ。そして、トドメは17番パー5でイーグルを奪い18アンダーでホー...
2002/09/22欧州男子

タイガー絶好調で一人旅

WGC(世界ゴルフ選手権)「アメリカンエキスプレス選手権」3日目。タイガー・ウッズが67でまわり、トータル19アンダーで2位に5打差をつけ首位をキープした。 ウッズはこの3ラウンドをノーボギーでまわっており、前回のNEC選手権から通算で64ホールのボギーレスラウンドを続けている。 「ボギーがないというのは、調子が良い証拠。しかしボギーを叩くピンチがなかったわけではない。2メートルくらいの難しいパーパットも何回かあったが、それを沈めることができたからノーボギーでまわれたんだ。今日は風も強かったし、ピンも難しいところに切ってあり、思い通りの結果を求めるのは難しかった。ティショットでは冒険をせず、ス...
2002/09/21欧州男子

連日の65、通算14アンダーでタイガーの独走となるのか!?

世界ゴルフ選手権の「アメリカンエキスプレス選手権」は、初日から大本命のタイガー・ウッズが首位に立ち、どこまで伸ばしてくるかに注目が集まった。 そして、周囲の期待にこたえるように、初日と同じ65ストロークでラウンド。これで通算14アンダー、2位のジェリー・ケリーに2打差をつけている。 この日のタイガーは、前日同様ドライバーでフェアウェイキープしたのは半分だけ。しかし、アイアンショットや、アプローチ、パットが冴えていた。4つあるパー5は確実にバーディを奪い、パー3でも1つ伸ばした。バーディ数だけでなく、パット数も初日と同じ26回だった。 単独2位は、今シーズン好調のジェリー・ケリー。前半に4つ、そ...
2002/09/20欧州男子

タイガーがいきなり飛び出した! 7アンダー単独首位

世界ゴルフ選手権の今シーズン第3弾「アメリカンエキスプレス選手権」が、アイルランドのマウント・ジュリエットで開幕した。この大会は、世界ゴルフランキング上位者と各ツアーから出場資格を得たトップクラスの選手ばかりが出場している。 前回の世界ゴルフ選手権「NECインビテーショナル」以来、1ヶ月ぶりの出場となるタイガー・ウッズが、7アンダーをマークし単独首位に立った。今シーズンの4勝目を狙う。 この日のタイガーは、前半3つ、後半にも4つのバーディを奪い、ボギーはなし。ドライバーは左右にブレ、フェアウェイキープは約半数しかなかったが、アイアンが冴えていたようだ。 このアイアンが今週話題を呼んでいる。今シ...
2002/09/18欧州男子

世界ゴルフ選手権の第3弾、タイガーが3年ぶりの優勝を狙う!

WGC(世界ゴルフ選手権)アメックス選手権が、9月19日(金)から22日(日)までの4日間、アイルランドのマウントジュリエットで開催される。昨年は、9月13日から開催される予定だったが、11日の米同時多発テロの影響で中止となった。 今年の会場となるアイルランドは、次週「ライダーカップ」が開催されるイングランドと同じ欧州ということもあり、それぞれの代表選手の多数が出場する。米国チームでは12名、欧州チームからは7名。米国チームでは、タイガー・ウッズも登場する。 タイガーは4週前に行われた、同じくWGCのNECインビテーショナル以来のツアー出場となる。NECでは史上3人目の同一大会4連覇の偉業に挑...
2002/08/26欧州男子

クレイグ・パリーがアメリカ初優勝を飾った!

大混戦が予想された最終日は、あっという間にクレイグ・パリーの独走体制になった。2番、3番、4番と3連続バーディでリードしたパリーは、昨日に引き続きノーボギーの安定したプレーぶりを終始維持。9番でもバーディを奪って前半を31で折り返すと、後半も14番でバーディ。この時点でトータルスコアを15アンダーまで伸ばし、2位以下を5打差で大きく引き離した。最終ホールはパー5。パリーの第2打はピンに向かって飛んでいき、グリーンをとらえた。12メートルのイーグルパットを60センチへ寄せ、ウイニングパットを沈めてバーディ。パリーは笑顔を浮かべながら右手を突き出し、ガッツポーズを取った。ウイニングスコアは今日6ア...
2002/08/25欧州男子

タイガーが猛追!首位から2打差の4位タイで最終ラウンドへ突入!

第3ラウンドはタイガー・ウッズの猛烈な追い上げで一時は湧きに湧いた。前半3バーディ、1ボギーでスコアを2つ伸ばしたタイガーは、後半に入ると10番、12番、13番、15番でバーディ。この時点でトータル10アンダーとし、首位に並んだ。しかし、17番パー3はティショットをグリーン左のバンカーに入れ、ボギー。18番パー5でもティショットを左に曲げ、2打目をラフからレイアップ。3打目はグリーンをオーバーし、第4打のチップショットは寄らずじまいでボギーとなり、今日4アンダー67、トータル8アンダー4位タイで3日目を終えた。 「17番は自分のカンを信じられず、つまらないプレーをしてしまった。18番はティショ...
2002/08/24欧州男子

コースレコード63をマークしたR.アレンビーが首位タイへ急浮上!

風もほとんどなく快晴に恵まれた2日目はオーストラリアのロバート・アレンビーが初日の2アンダーから一気に8打伸ばし、トータル10アンダーへ。アレンビーがマークした63はサハリーCCのニューコースレコードである。今日6打伸ばし65で回ったスティーブ・ローリーもトータル10アンダーで首位タイに立った。 前半を2バーディ、1ボギーとしたアレンビーは、後半に入ると11番ホールでイーグル。13番から16番は4連続バーディを取り、18番ホールもバーディ。「コースはスコアを伸ばしやすい状態だった。グリーンはソフトすぎるとは言わないけど、ほどよくソフト。今日のベストショットは何といっても11番のセカンドだね。木...
2002/08/23欧州男子

伊沢、R.グーセンと並び首位タイで発進!

初日のハイライトは10番ホールからスタートした伊沢利光の快走ぶりだった。トップスタートを切った伊沢は出だしからショットが冴え渡り、前半(バック9)14番、18番でバーディを獲得して34。後半(フロント9)に入ると好調ぶりにさらに拍車がかかり、5バーディ、1ボギーの31。6アンダー65で初日を終了した。 「ティショットはアイアンで打つ回数のほうが多いんですけど、そのアイアンショットも結構いいし、ドライバーも納得いくショットが打てています。徐々に良くなってきていたんですけど、やっと自分のスウィングイメージと(自分が打ち出した)ボールが合ってきたかなという感じです」。 伊沢は先週の全米プロ出場後、そ...
2002/08/21欧州男子

大会4連覇を目指し、タイガーの準備は万全!?

ワールドランキングトップ50をはじめ、世界の強豪選手78名が出場するWGC-NECは豪華フィールドだ。78名のうち優勝経験のある54名の選手の勝利数(PGAツアー)を合計すると424勝になり、そのうちの33勝はタイガー・ウッズによるもの。すでに一昨日から練習ラウンドが始まっており、サハリーCCにはまるで鮮やかな花が咲き乱れているかのようだ。 この大会に出場する日本人選手は3名。全米プロから引き続き出場する伊沢利光、丸山茂樹、そして日本ゴルフツアー選手権の優勝により同大会の出場権を得た佐藤信人は3人一緒に練習ラウンドを行ない、明日からの試合に備えた。 全米プロでタイガーを1打差に抑え、堂々のメジ...
2002/08/19全米プロゴルフ選手権

タイガーに1打差でリッチ・ビームが優勝!

単独首位で最終日を迎えたジャスティン・レナードのメジャー2勝目なるか。それともレナードから5打差のタイガー・ウッズが猛追をかけるか。さまざまな期待の中でワナメイカートロフィーを獲得したのはリッチ・ビームだった。全米プロは今シーズン最後のメジャーだが、ビームにとっては今シーズン初めてのメジャー出場。先々週のジ・インターナショナルで優勝し、わずか1週間前に全米プロへの切符を獲得したばかり。そしてメジャー初優勝を果たしたビームは、まさにシンデレラボーイと言えるだろう。 強風が吹き荒れた昨日、好プレーを展開したレナードは、穏やかな天候となった最終日、ボギーとバーディが入れ替わる荒れ気味のスコアを記録し...
2002/08/18全米プロゴルフ選手権

J.レナードが単独首位。タイガーは5打差の4位タイ。

金曜午後6時から土曜午前6時までの12時間に3インチの降雨量を記録したヘイゼルティンナショナル。コースはすっかり水浸しになり、午前7時30分から予定されていた消化ラウンド(第2ラウンドを終了できなかった選手のみ)の再開は午前9時15分までずれ込んだ。 その消化ラウンドだが、16番ホールからの3ホールを消化した伊沢利光は18番ホールをボギーとし、トータル1オーバー、27位タイで第2ラウンドを終了。4ホールを残していた片山晋呉は16番ホールでダブルボギーを叩き、通算8オーバーで予選落ちしてしまった。一方、タイガー・ウッズは18番ホールで左のフェアウエイバンカーにつかまりながらもバーディをもぎ取り、...
2002/08/17全米プロゴルフ選手権

またしても雷雨サスペンデット。7アンダーでF.ファンクが暫定首位

全米プロ2日目は夕方から雷雲が近づき、午後6時21分にサスペンデッド。初日に引き続き第2ラウンドもその日のうちに終了することはできず、41名の選手が明日午前7時30分から残りホールを消化する。 暫定首位は、初日からトップの座を守っているフレッド・ファンク。4アンダーからスタートしたファンクは前半(バック9)で3つスコアを伸ばし、後半(フロント9)は1バーディ、1ボギー。5番ホールのティショットを打ったところでサスペンデットとなった。ファンクは飛距離は出ないものの、ショットの正確性と安定性は米ツアーで常にトップクラス。昨年のフェアウエイキープ率部門でも3位になった。ツアー5勝だが、メジャーは未勝...
2002/08/16全米プロゴルフ選手権

J.フューリック、F.ファンクが4アンダーで暫定首位タイ

全米プロは初日から天候が乱れ、スタート時間も大幅に遅れる波乱の幕開けとなった。雷雨によるサスペンデッドは午前8時38分から11時30分まで2時間52分という長時間に渡り、中断前にスタートしていたのは全52組中わずか18組。本来なら2時20分に予定されていた最終組のスタート時間は4時55分までずれ込んだ。スタート時間の狂いは、降雨によるコースコンディションの変化と合わせ、選手たちのスコアに少なからず影響を与えるだろうと予想された。 日没サスペンデッドとなった初日、暫定首位に立ったのは4アンダー68でフィニッシュしたジム・フューリックとフレッド・ファンク。10番からスタートしたフューリックは、前半...