2015/08/07中古ギア情報

原江里菜の2勝目を支えた“つかまるドライバー”

先週の『大東建託・いい部屋ネットレディス』で、原江里菜が6年350日ぶりの優勝を掴んだ。実は初優勝より難しいといわれる“2勝目の壁”。2011年にはシード落ちも経験、昨年は賞金ランク9位と完全復活し何度か2勝目が見える位置で最終日を迎えたが、あと一歩届かないことが多かった。 そんな苦労を重ねた原を支えるクラブセッティングをチェックしてみよう。彼女は長くプロギアとクラブ契約をしている。パター以外はすべてプロギアで揃えている。ウッドは3,5,7番、ユーティリティは22度、25度、アイアンは6番からといまどきのセッティング。今年の彼女のスタッツを見ると、バーディ率が9位。パーオン率が12位(2015...
2015/12/04中古ギア情報

女子プロから学ぶ!“ロフト角・25度以上のUT”

先週の「LPGAツアー選手権リコーカップ」は、申ジエの優勝で幕を閉じ、今季の国内女子ツアーも全試合が終了した。会場となった宮崎カントリークラブは、女子ツアーでも珍しい高麗グリーン。高麗芝は葉が硬く、必然的にグリーンが硬くなる。ボールが止められず、賞金ランキング上位者しか出られない大会にも関わらず、アンダーパーは申ジエ、大山志保の2人だけだった。 さて、現在の国内女子ツアーもコース条件が厳しくなり、女子プロのクラブセッティングも変化を見せている。その一番の変化は、アイアンセットの本数が減っていること。以前はロングアイアンを入れるプロが多かったが、徐々にロングアイアンは姿を消し、5番アイアンから入...
2024/09/13中古ギア情報

「Redwood」を知ってるかい?PING削り出しパターを中古でトリップ

ピン社のパターと言えば、オールドファンはブロンズ色のモデルを思い出す。マンガンブロンズを鋳造したパターは大量生産が可能で価格も安く、全世界のゴルファーから圧倒的な支持を得た。しかし、時は流れてゴルフ界では高価なパターが台頭。同社もコストをかけたパターの製造を本格化させた。2007年発売の「レッドウッド」はステンレスを削り出したモデルで、「ピン型の元祖はピンでしょ!」という主張を十分に感じさせたシリーズ。今回はピンのミルドパターを中古で探そう。 自宅ガレージで生まれたパター ピン社の創業者であるカーステン・ソルハイムは1959年、趣味が高じて、会社勤めをしながら副業でゴルフパターの製作を始めた。...
2024/09/20中古ギア情報

星野陸也のホワイトライズ、上田桃子のX HOT…プロが思わずポチっ「絶版クラブリスト」

ツアーを戦うプロのクラブをチェックすると、「こんな古いモデルをまだ使っているの?」というケースがある。メーカーも古いクラブをいつまでも保管しないので、プロも最近は中古ショップやオークションサイト、フリマサイトで探すケースが少なくないとか。我々も一緒に探してみようじゃないか。 「ホワイト・ライズ」や「2ボールブレード」のスペア探し DPワールドツアー(欧州ツアー)で活躍する星野陸也は、高校生の頃に中古ショップで出合ったオデッセイ「ホワイト・ライズ iX #3 SH」(2012年)を愛用している。スペアもしっかりとキープしている。オンラインで、7000円程度で見つかった。 発売から21年経ったオデ...
2024/09/27中古ギア情報

「なんてつたって僕らのアイドル」 打感で選ぶお手頃中古軟鉄鍛造アイアン6選

ドライバーをはじめとしたウッド製品には新素材やテクノロジーがどんどん注ぎ込まれるが、アイアンは昔ながらの軟鉄鍛造ヘッドがモデルチェンジを重ねている。特にプロや上級者に愛用者が多い。今回は軟鉄鍛造アイアンが中古ショップでも大いに支持される要因を考え、人気商品を紹介する。 「柔らかけりゃなんだっていい」わけじゃない クラブの表現方法の常とう句に「打感が柔らかい」がある。アイアンのインパクトの打感はヘッド内部に樹脂を入れたり、バックフェースに衝撃吸収材を貼り付けたりしても柔らかくはなる。 しかし、軟鉄鍛造アイアンで感じる柔らかさは少し違う。インパクトでボールをつぶした感触の中に、しっかりとした手ごた...
2022/09/02ダンロップ特集

「人気NO.1ブランド」の新たな挑戦と原点回帰 プロとアマに“やさしさ”を提供する

2000年の発売以来、長らく国内売り上げナンバー1を誇ってきたブランドがある。ダンロップスポーツ「ゼクシオ」シリーズだ。初代から現行の「ゼクシオ12」までのシリーズと、11代目が登場した時に、新たなシリーズとして「ゼクシオ エックス」が誕生している。 すべてのモデルで貫いてきたコンセプトは、「飛び」「打ちやすさ」「爽快感」。その中で「1球目からナイスショットが出る」、「キャリーで気持ちよく飛ぶ」クラブを目指して開発してきた。 伝統を受け継ぎながら、新たなゼクシオを生み出す関係者の言葉を通じ、ゼクシオの歴史と今、そして未来に迫る。 「ゴルフを始めたときから『ゼクシオ』」の女子プロも プロゴルファ...
2022/09/09ダンロップ特集

成長を継続するための新シリーズ創出 ロングセラーブランドの変革

2000年に発売された「ゼクシオ」は、2年に一度モデルチェンジを行う。原則的には1モデルでの展開にこだわってきた。その禁を破ったのが20周年の節目となった2019年。「ゼクシオ 11」とともに、「ゼクシオ エックス」がラインアップされたのだ。 初代モデルが誕生して以来、長らく国内売り上げナンバー1を誇ってきた人気ブランドの変革。その決断に至るまでの背景と現状に迫る。 新シリーズ誕生のきっかけは「新たなユーザーの獲得」 「『ゼクシオ』をもっと幅広い層に広げるため、何かしなければという思いは以前からありました。ただ、『ゼクシオ』として新しいモデルを出すことで、既存のユーザーから『これはゼクシオじゃ...
2022/09/22ダンロップ特集

すべてのゴルファーのために―― 12代目に至る進化の系譜をたどる

2000年の誕生から12代にわたりモデルチェンジを重ねてきた「ゼクシオ」。22年間にわたるロングセラーの系譜をたどると、時代の背景を問わずにゴルファーから高い支持を受け続ける理由が見えてくる。長らく国内売り上げナンバー1を誇る、人気ブランドの進化の歴史に迫った。 初代モデルから追及を続ける3つの要素 ゼクシオの最新モデル「ゼクシオ 12」、「ゼクシオ エックス」のクラウンには、ヒール側後方部に「アクティブウイング」と呼ばれる見慣れない突起がある。スイング中の空気抵抗を利用してヘッド挙動を安定させ、打点のばらつきを抑える独自のテクノロジーだ。 「ゴルフクラブの空力性能というと、通常、インパクト付...
2022/08/16ツアーギアトレンド

女子プロが実戦投入 情報解禁前の新シャフト「Speeder NX Green」がお目見え

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント ◇軽井沢72G北コース (長野)◇6679yd(パー72) 藤倉コンポジットが展開する「スピーダー NX」の後継モデルとなる新作が国内女子ツアーの会場で目撃された。上位が接戦となった「NEC軽井沢72」で2位だった吉田優利をはじめ、13位で終えた永峰咲希が実戦投入。ほかにも脇元華、阿部未悠らが挿し替えていた。 同社ツアー担当の飯田浩治氏によると「Speeder NX Green」の文字が入ったシャフトは8月22日に情報解禁される予定。スペックの詳細は明かされなかったが、10月の発売を見据えており、「VENTUSシリーズなどより、幅広い方に使ってい...
2022/08/09ツアーギアトレンド

ウェッジ4本にマレット型パター 渋野日向子「全英女子」3位のクラブセッティング

◇女子メジャー第5戦◇AIG女子オープン(全英女子オープン) 最終日(7日)◇ミュアフィールド (スコットランド)◇6649yd(パー71) 渋野日向子が今季のメジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子オープン)」で3位に入った。 ドライバーは2019年発売のピン G410 PLUSを使い続ける。ピンのツアー担当・須藤亮氏によると、「(最新モデルと)飛距離は変わらなかったが、410の方が初速が出たのと、打球音が本人の好みにマッチしていた」という。 大会4日間のドライビングディスタンスの平均は「267yd」を記録。優勝したアシュリー・ブハイ(南アフリカ)は「257yd」と、10ydの差をつけた...
2022/06/21ツアーギアトレンド

ブリヂストンの未発売アイアンをツアー現場で発見 吉田優利が実戦投入

◇国内女子◇ニチレイレディス 最終日(19日)◇袖ヶ浦CC新袖C(千葉)◇6563yd(パー72) 今季16戦目の会場で、ブリヂストンの新アイアンを発見した。同社と契約する吉田優利は6月初旬の「宮里藍サントリーレディス」から実戦投入しており、今大会では同じく契約プロの三ヶ島かなも使用していた。 秋発売を予定しているとされ、バックフェースには「221CB」の文字。昨年9月に発売した「201CB」の次作アイアンと予想される。 大会を通算6アンダー16位で終えた吉田は投入の決め手を「顔」とした。「前作より自分としては簡単なイメージがあって、構えやすくて、やさしめなアイアンだったのですぐに替えられる...
2022/04/14ツアーギアトレンド

米ツアーで人気「アルディラ」の新シャフト 池田勇太が実戦投入

米国を代表するシャフトメーカー「アルディラ」の新作「アルディラROGUE∞(ローグ インフィニティ)」が、日本男子ツアーでもお披露目された。 黒地に赤い「∞(インフィニティ)」マークが目立つシャフトをテストしているのが、ツアー21勝の池田勇太。オフシーズンの3月に初めて打ち、今季初戦だった2週前「東建ホームメイトカップ」から投入した。「第一印象がすごく良かった。振ったときのしなりや手の伝わり方のイメージ、その結果どういうボールが出るかまでが、すべてはまった」と明かす。 今週もドライバーとフェアウェイウッドに装着して戦う予定。「今年は色々とゴルフに対して取り組んできた中で、少しモヤモヤしている...
2022/01/29ツアーギアトレンド

5ホールで寄せワン4回 笹生優花の小技を支える“新相棒”

◇米国女子◇ゲインブリッジLPGA at ボカリオ 2日目(28日)◇ボカリオGC (フロリダ州)◇6701yd(パー72) 初日はグリーンを大きく外す場面がほとんどなかった笹生優花だが、一転して風が吹くコンディションでパーオン率61.11%(11/18)と苦しめられた。 前半2番で残り120ydから46度のウェッジでピンそば30㎝に絡めるスーパーショット。「そのホールだけでしたね」と苦笑したように、その後は我慢の展開が目立った。 後半12番でグリーン左ラフからフワリと上げ、下り傾斜に落としてパーを拾うと、13番(パー3)、14番でも立て続けに寄せワンでしのいだ。1Wショットが右に出たパー5...
2022/02/01ツアーギアトレンド

世界一奪還へ リディア・コーが日本の新興ブランドアイアンで今季初V

◇米国女子◇ゲインブリッジLPGA at ボカリオ 最終日(30日)◇ボカリオGC (フロリダ州)◇6701yd(パー72) 単独首位から出たリディア・コー(ニュージーランド)がダニエル・カンとのつばぜり合いを制して今季2戦目で初優勝を飾った。昨年4月「ロッテ選手権」以来の米ツアー17勝目を挙げるまでにはビッグチェンジがあった。 昨季限りでPXGとの契約を終え、クラブ契約フリーとして再出発。「もう一度、勝ちたい。もう一度、世界一になりたい」。史上最年少17歳で世界ランキング1位となってから7年。返り咲きへの思いを胸に手にしたアイアンは日本の新興ブランド「プロトコンセプト」だった。 「飛ぶ日も...
2020/08/06ツアーギアトレンド

松山英樹も実戦投入 スリクソンの新シリーズ「ZX」

◇メジャー第1戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(5日)◇TPCハーディングパーク(カリフォルニア州)◇7251yd(パー70) 住友ゴム工業(ダンロップ)が展開するスリクソンの未発売モデル「ZX」シリーズが、PGAツアーの現場で発見された。契約選手がここ数週間、会場内でテスト。メジャー初制覇を目指す松山英樹は同モデルのウッド型ユーティリティをバッグに入れそうだ。 松山は前週の「WGCフェデックスセントジュード招待」で、ウッド型ユーティリティをテーラーメイドのSIM MAXから、今作の「ZXハイブリッド」にスイッチした。今週も練習ラウンドで使用。開幕前日は午前8時35分からアウト9ホールを回り...
2020/05/03ツアーギアトレンド

ボーケイの信頼度は◎ ウッズ支えた職人も/世界トップ50のセッティング事情

チャンスを演出し、ピンチを回避するウェッジワーク。ハザードやグリーン周りで魅せる、ときにマジックのような妙技はトッププロならでは。新型コロナウイルス感染拡大の影響で凍結中の世界ランキング上位50人のキャディバッグから、一流選手が使うウェッジのトレンドを探ります。 SWかLW ロフト角が最大のクラブを調査 キャディバッグにあるウェッジのうち、もっともロフト角の大きいものを調査した。選手によってサンドウェッジ(SW)、ロブウェッジ(LW)と表現されるものだ。50人のうち半数を占めたのがタイトリストの「ボーケイデザイン」。クラフトマンの巨匠、ボブ・ボーケイ氏が生み出すシリーズへの信頼は厚い。メーカ...
2020/05/02ツアーギアトレンド

ミドルアイアンは群雄割拠 日本ブランドも存在感/世界トップ50のセッティング事情

グリーンを狙うアイアンショットは、時として数ヤードのミスが命取りになる。極限の勝負を制するため、トッププロは膨大な時間を自己研鑽に費やし、最高の相棒を求め続ける。2020年3月、新型コロナウイルス感染拡大の影響で凍結中の男子世界ランキング50位の選手のクラブセッティングから、一流のトレンドを探ります。 7番アイアンのシェアを調査 キャディバッグにアイアンを何番から入れるかは、選手によって様々。ここでは、セットの中心である7番アイアンのシェアを調べた。世界トップ50のセッティングから1W、3W、アイアン、パター、ボールのメーカー別シェアを調査した中、アイアンではもっとも多い14のメーカーが登場...
2020/05/01ツアーギアトレンド

スプーンはテーラーメイドが4割超え/世界トップ50のセッティング事情

2017年の「全米オープン」最終日18番。ブルックス・ケプカが3Wで放ったティショットの飛距離は、379.3ydを記録した。フェアウェイウッドで300yd級のドライブをみせる猛者たちが選ぶ1本は―。新型コロナウイルス感染拡大の影響で凍結中の男子世界ランキング50位の選手のクラブセッティングから、一流のトレンドを探ります。 3ウッド=ロフト15度前後のシェアを調査 選手によってバッグに入れるフェアウェイウッドの本数にばらつきがあるため、ここでは3番ウッドに相当するロフト15度前後の1本に絞ってシェアを調べた。 NO.1は21人が使用するテーラーメイド。ロリー・マキロイ(北アイルランド)、ジョン...
2020/04/30ツアーギアトレンド

ドライバーはテーラーメイドとキャロウェイが拮抗/世界トップ50のセッティング事情

トッププロの1Wショットは、まさに異次元。体を鍛え、技を磨き、度肝を抜く弾道を繰り出す求道者たちの手に握られているのは、どのメーカーのどのクラブなのか。新型コロナウイルス感染拡大の影響で凍結中の男子世界ランキング50位の選手のクラブセッティングから、一流のトレンドを探ります。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ トップ10ではタイトリストも強い シェアNO.1の座を巡って、テーラーメイドとキャロウェイが互角の争いを繰り広げている。テーラーメイドは世界ランク1位のロリー・マキロイ(北アイルランド)、同2位のジョン・ラーム(スペイン)の2トップやタイガー・ウッズをはじめ、12人が使用。一方でキャロウェイも同3...