1997/10/24国内女子

不動裕理、抜け出して -5トップ

団子レースから頭ひとつ抜け出したのは不動裕理。グリーンを外したのは3ホールだけというステディなプレーでアウトはパープレー、インの最終17番18番を連続バーディとした。 「いつものようにパープレーを心がけました。今日はサンドラ・ヘイニーさんのプレーを見ていたんですけど、やっぱり上手ですね。私のパターの転がりとぜんぜん違います。私のはヨレヨレ行くんですけど、ヘイニーさんのは真っ直ぐ行きます」と不動。 最終組は新キャタピラー三菱以来2回目。「あのときは板東(貴代)さんなんかと一緒で、あまり緊張しませんでしたけど・・。優勝なんて、まだ先の話です」とは言うものの「来週は休みなんです。その分、欲張りたい」...
1997/10/23国内女子

野呂、山崎、不動など5人が首位タイ

こういう展開も珍しい。3アンダー、69で5人が首位に並んだ。確率的には不思議ではないのだが、現実にはなかなか見られないケース。 野呂奈津子は4バーディ、1ボギー。 「調子はボチボチ。先週の高須(愛子)さんの優勝が刺激になりました。いまいち突っ込みが足りなくて友人からは歯がゆいって言われるし、いつもハッパをかけられてます」と野呂。そりゃそうだ。高須が勝つのなら、なんで野呂が勝てない! 今年1勝をあげた山崎千佳代も4バーディ、1ボキー。 「最近の調子からしたらほぼ完璧でした。ショットが良くて、ほぼバーディチャンスに寄ってくれたし・・ホント、良かったです。欲張らず、リズムよくラウンドしたいですね」 ...
1997/10/19国内女子

高須愛子、逆転で今季2勝目

前日まで首位を守り通していた池渕富子がまさかの大崩れ。なんと40-41の81。「緊張していたわけではないんですが、リズムが悪かった。風が強くてクラブ選択などいろいろ考えて、ひとりバタバタしてしまった」 ちょっと言い訳になるが「同伴の誰かがいいスコアでラウンドしていれば、なんとかなったと思うけど・・」 確かに同伴の選手はみなさん不調。切り換えるキッカケがつかめなかった。不運といえば不運。 最終組とは関係のないところで優勝争いが展開された。高須愛子は出だしをバーディ。2番こそボギーとしたが、結局5バーディ、1ボギーの68でホールアウト。後続の組を待つ形となった。 「スタート前には混戦になると思って...
1997/10/18国内女子

池渕富子は首位キープ。久保らが1打差2位

首位を守り通した池渕富子は「疲れた」と一言。「天気も良かったからみんなスコアを伸ばすだろうなと思って、気合が入りすぎました。ショットも急ぎ気味だし、手打ちになってしまって、ショットがパラパラ」 それでも悪いなりにガマンし続けてプレーし、首位を保った。このへんの感覚はやはりベテランの味。「8番くらいから、だんだんショットも良くなってきました」 アン・ウィルソンがスコアを伸ばしている。午前中は2バーディ、1ボキー。午後はボギーなしの2バーディ。「このコースは好き。今週はいい感じでショットが噛み合っている。自分のプレーに集中して優勝を狙いたいです」 日本でも海外でも、これまで大きな大会での優勝経験は...
1997/10/17国内女子

池渕富子が首位。2位に久保樹乃ら

今週は何かおかしい。いわゆる有名どころ、実力派といわれるプロがけっこう叩いている印象だ。こんな週もあるんだでしょうね。それはともかく、初日トップに立ったのは池渕富子。6バーディ、2ボギー。インコースでスコアを4つ縮めての68。 「先週はグリーンのどこに乗せるかなんてことだけ考えてて、それでショットがめちゃくちゃになってました。今日はショットだけに集中。リズムが良くなりました」と池渕。 今年はヤクルトで優勝。「そのときのイメージを思い出そうとするんですが、なかなかできない。けど、今日はうまくいきました」 久保樹乃は5バーディ、2ボギー。「ずっとアイアンが左にひっかかっていて、この休みの間に少し直...
1999/08/20国内女子

金愛淑首位。1打差に服部など4人

神奈川県で行われた新キャタピラー三菱。気温23度・くもりとプレーヤーにとっては暑過ぎず有りがたい天候だった。初日を3アンダーとリードしたのは韓国の金愛淑。すぐ後1打差に服部道子・三橋里栄・具玉姫・元載淑が追いかけている。昨年優勝の小野香子は3オーバー50位タイと出遅れ気味。 「もう最高!」というのは6バーディを決めた金愛淑。ショットもいいし、ドライバーは問題ないという。アウトからスタートして前半はボギーなしの3バーディ。後半出だしを連続ボギーとし、トータル3ボギーで貯金を半分に減らしたが「上出来です」と満足の様子。「先週もコースの状態は良かったんですけどね」 NEC軽井沢72では初日4アンダー...
1999/08/15国内女子

韓煕圓、ようやくのプロ初勝利

36ホールの短期決戦だけに誰が飛び出してきてもおかしくない展開だった。首位スタートの新井敬子もスコアを伸ばしたが後半はパーの連続。決定的なバーディをとることができなかった。こうなると初日の2位グループから誰が抜け出すかが焦点。 実力はだれもが認める韓国の新鋭・韓煕圓が2番でまずバーディ。以後も2つスコアを伸ばし、最終17番.18番で連続バーディとして後続を断ち切った。これまでも「優勝もないのに賞金ランク6位」という不思議な存在だった新進がようやく一皮むけた。勝つ味を覚えてしまった韓煕圓はこれからツアーの台風の目に変身する可能性大だ。女子プロ界の7不思議のひとつがこれで解消した。 「嬉しいです。...
1999/08/14国内女子

2日目は中止決定。36H試合に

初日も悪天候のため一時競技中断となったが、2日目も朝からまた悪天候に見舞われた。しばらく中断して模様を見た結果、午前11時、第2ラウンドの中止が決定。このため第1ラウンドの2オーバーまでが決勝進出となった。 こうなると首位新井敬子、2位グループの坂上晴美・村田理恵・具玉姫・金愛淑・韓熙圓などが一応は有利ということになるが、すべては明日1日の結果次第。最終日の18ホールをうまくツッ走れた選手が優勝だ。...
1999/08/13国内女子

新井敬子6アンダー。福嶋晃子は33位発進

長野県で行われた、NEC軽井沢72ゴルフトーナメントは悪天候のため進行が大幅に遅れたが、なんとか全員ホールアウトした。首位は新井敬子6アンダー、続く2位には坂上晴美・村田理恵・具玉姫・金愛淑・韓熙圓と日韓入り乱れた団子グループ。 昨年は初日をパープレーとしたものの2日目に9オーバーで予選落ちしている新井敬子。今年は、6バーディ、ボギーなしで34・32の自己ベスト66をマーク。初日を首位発進と好調なすべりだしとした。「自分としては100点です」と満点をつけた。 「ティーチングプロのの増田さん見てもらっています。5年10年通用するスウィング作りを目指しているので、今日の結果はそういう意味で嬉しい」...
1999/08/01国内女子

中野晶、逃げきってツアー7勝目

暑かった。風が強かった。最終日もスコアが伸びなかった。最高スコアでも71。伸ばすというよりいかに崩れないか、まるで全米オープンか全英オープンのミニチュア版のような展開だ。 西塚美希世も森口祐子も日吉久美子も2オーバーへ後退した。服部道子も具玉姫も伸びなかった。ガマン較べはイーブンパーのラウンドをした中野 晶の勝ち。昨年に続いて通算ツアー7勝目だ。 中野晶は4番でボギー先行。ちょっとイヤな雰囲気だった。7番でバーディとして元に戻し、471ヤードの10番ロングは7Wで乗せて2パットのバーディ。幸いなことに追いかけて来る選手がいなかったため、17番のボギーも致命傷にはならなかった。 「本当にしんどか...
1999/07/31国内女子

上下変動。中野晶が単独首位に

2日目。スコアは伸び悩んだ。上が下に、下が上にのかき混ぜ現象が起き、浮かび上がってきたのは前日11位の中野晶。西塚美希世は初日21位からの上昇だ。 中野晶は5番6番、9番10番とバーディ。12番の3パットで初ボギーとしたが14番で取り戻し15番でティショットをラフに入れて寄らず入らずのボギー。結局5バーディ、2ボギーでスコアを3つ伸ばした。 今週からパターを昔のものに替えた。「気分転換です。でも昔に使っていたパターだったので、安心して打つことができました」 長いパットがけっこう入ってくれたという。「このコースはコースマネジメントが大事ですね。素振りでも決してルーズにしないで、実際に打つときのよ...
1999/07/30国内女子

大場首位。服部、日吉もタイ

曇り空とはいえ、30度を越す気温の中行われたゴルフ5レディス。初日、2アンダートップに並んだのは大場美智恵・服部道子・日吉久美子の3人。1打差4位には入江由香・久保樹乃ら7人がひしめき合う。見事な団子状態レースとなった。 「ずっと調子を落としていたので良いスコアで初日を迎えるのは久しぶり」今季に入ってから不調が続いていた服部道子。ダイキンオーキッドで4位、ブリヂストンレディス5位と決してどん底というわけではなかったが、久々に賞金女王が戻ってきたといった感じがする。 「去年より雨の関係かグリーンが重く感じられる」5バーディ、3ボギーとした服部は「前半のパットは届かなかったが、後半やっとタッチが合...
1999/07/25国内女子

猛暑の最終日、大逆転

暑かった。風も強く吹いた。前日の上がりホールを信じられないボギー、ダボで終えた坂上晴美が、そのまま最終日もまさかの81(39-42)で派手に41位まで転落してしまった。 上がってきたのはやはりベテラン選手。高村亜紀、服部道子、村口史子などが浮上してきたが、今季1勝の大ベテラン安井純子がつっ走って6アンダーの優勝。ソレンスタムも調子を崩す意外な展開だった。 安井純子はずーっとおとなしいラウンドだった。9番でようやく初バーディ。と思ったら10番で3Wのセカンドがグリーンをとらえてのイーグル。11番でボギーが出たものの13番16番でバーディ。結局この日は68。 「6位からのスタートだったし、優...
1999/07/24国内女子

首位は坂上。ソレンスタム追い上げ

快晴・酷暑・強風の住友VISA太平洋クラブレディース2日目。初日66をマークした坂上晴美だが終盤に苦戦して74。かうじて首位を保った。下から追い込んできたのは予想どおりアニカ・ソレンスタム。今季絶好調の村口史子もジワッと上がってきた。 坂上晴美の前半は3バーディ、1ボギーと順調そのもの。独走の雰囲気すらただよいはじめていた。しかし13番をボギー。17番もボギー。そして18番をダボ。 「くやしい!」が第一声だった。「2ホールで7つもパターを打っちゃった。18番なんてファーストパットが10m? 10ヤードくらいあったかな。そこから4つ。風でボールも動きそうだし体も動きそうだしで、あれよあれよと...
1999/07/23国内女子

坂上晴美が単独トップ

住友VISA太平洋クラブレディース初日は、66をマークした坂上晴美がトップ。1打差2位に高村亜紀、3位には柴田綾子・西田智慧子・武田久子が続く。 坂上は6バーディ、ノーボギーでトーナメント自己ベストの66をマークした。しかし「好スコアの原因が分からない」という。ここ数日よく眠れない、食欲がでないとか。「ダイエットしているわけではないし、夜中に遊んでるわけでもないんですよ」 昨年のこの時期は五洋建設で初優勝し67の自己ベストを出していた。毎年この季節、暑くなりだすと調子が上がってくる。今日は32度を軽く越える暑さ。「初めは体が持つかな?と心配だったけど、ここに来て欲が出てきた」暑くて風のないこん...
1999/07/11国内女子

木村敏美、3年ぶりの優勝

東洋水産最終日、木村敏美が3年ぶり、通算6勝目を挙げた。初日からトップをキープしていた黄玉珍は1オーバー73と崩れ2位。森口祐子・米山みどりが4アンダーで3位とした。 5バーディ、2アンダーで3伸ばした木村敏美が久しぶりの優勝。3年前の東鳩レディス以来である。「10・11番をボギーにした時はこれでまた70を切れない。帳尻があっちゃったな」と思ったという。しかし終わってみれば今年初、60台のスコアも出せた。前日3アンダー2位からスタートした木村は朝から冷静だった。「優勝しようとは思っていなかった。ボギーを打たない。狙えるところは入れていくという気持ちでプレーしてました。」 今まで雨天の中での優勝...
1999/07/10国内女子

黄玉珍6アンダー単独トップ

東洋水産2日目。6アンダー黄玉珍がトップに残った。2位グループには石黒裕季子・木村敏美が並ぶ。前日トップの曽秀鳳は1アンダー7位に後退。 昨日に引き続き首位をキープした黄玉珍は、35・33で4つ貯金を増やして2位に3打差をつけ独走状態となった。黄玉珍はアマチュア時代、日本女子オープンで92年94年と二度のベストアマ経験がある。自国・台湾では「ト阿玉以来の大器」と期待されていた。「将来の夢は米ツアー。99年はその足がかりを早くつかみたいので頑張ります」と語っていたが、今回がその足がかりとなるか。 前日2オーバー26位からスタートした石黒裕季子は、この日6バーディ、1ボギーで一気に浮上してきた。昨...
1999/07/09国内女子

黄玉珍、曽秀鳳の台湾勢が初日首位

北海道で行われた東洋水産レディス。初日にリードを決めたのは台湾勢。黄玉珍・曽秀鳳が2アンダー首位タイに並んだ。その後を1打差の中野 晶・木村敏美ら4人が追いかけている。 韓国選手が活躍しているのは男子ツアーだが、女子ツアーでは台湾選手が活躍している。 「難しかった。風が強いだけでなく、コース全体を回っているようだった」とは曽秀鳳。アゲインストの風のホールではすべてパンチショットにした。台湾と違って地面の硬くない日本のコースは転がらない。距離カンに苦しんだが、結局4バーディ2ボギーで70をマーク。明日は「とにかく高いボールは打たない。自分の調子を崩さないようにプレーするだけ」 風に強いといわれる...
1999/06/27日本女子オープンゴルフ選手権競技

独走村井、プレッシャーと闘った公式戦V

降りしきる雨と風の最終日。初日から走り続けた村井真由美は最後まで危なげなかった。下から黄玉珍が迫ってはいたものの、まったく問題なく余裕の優勝・・のはずだったが16番でボギー。そしてボギーでもダボでも勝利確実の大詰め18番。最後の最後でボギーパットも外し、必至でダボパットをねじ込むというハラハラする優勝になってしまった。 しかし1打差でも優勝は優勝。プロなら誰もが憧れる公式戦のV。緊張の糸が切れた村井の涙はいつまでも止まらなかった。 実際、村井真由美はプレッシャーに押しつぶされそうだった。「昨朝から食事がのどを通らないんです。飲み物はいいんだけど、食べるものだとダメ。こんなビビリながらの緊張、初...
1999/06/26日本女子オープンゴルフ選手権競技

村井崩れず。2位米山に4打差の独走!

第3ラウンド村井真由美はスコアを伸ばすことができなかった。しかし追うべき選手たちが追い込めない。前日5位の新人・米山みどりが2位に上がってきた。注目のアマチュア大山志保は75として11位に後退。 村井真由美は3番でボギー先行。13番で取り返した。相性のいい16番ショートはまたバーディ。「ついてます。ライン、よくわからないから、あんまり決めずに打ったんですけど・・」 今日はアイアンが決まらなかった。「セカンド、下手やなーと自分でも思いました。でも終わってみたら72のパープレーです。そんなにゼイタク言ってられません」 米山みどりは4バーディ、1ボギーと伸ばした。「何がいいんだか、よく分からないんで...