今日のタイガー/プロ入り初のメジャー戦予選落ち!連続メジャー予選通過記録は39試合でストップ
全米オープン2日目
2日目は午前7時55分にスタート。昨日と同じ組で同伴競技者はマイケル・キャンベル(ニュージーランド)とアマチュアのエドアルド・モリナリ(イタリア)。スタート時は気温が20度ぐらいだったが、正午には27度まで上がり、初日と同じような北北東の風が吹く一日になった。
10番ホールからスタートした2日目は4連続パーのあと14番でダブルボギー、16番でもグリーン左前方の木にボールが当たり、不運な左キックでダブルボギーとスコアを落としてしまう。次の17番では長いバーディパットを沈め一つスコアを戻すが、インは3オーバーの通算9オーバーでターンする。
4番ホール、グリーンカラーからは強いタッチでバーディパットを狙うが、カップを大きく過ぎてしまい返しも外しボギーにしてしまう。そして上がり8番、9番でもフェアウェイを外してボギー。2日目は「38」-「38」=「76」(6オーバー)通算12オーバーとスコアを落としてしまい、プロとして初めてのメジャー戦予選落ちという形で大会を終えることになった。
昨日は3回、今日は4回だけとフェアウェイキープ率が低く、ラフからハードなスイングで脱出を図っていくうちにスイングリズムが早くなり、インパクトが強くなりすぎて、そして肩のラインがオープン気味になっているように感じた。
先にダブルボギーが2個きて苦しい展開となってしまったが、そのスコアを落とした14番、16番の両方はティショットでフェアウェイを捕らえていただけに悔やまれる。もちろんタイガーらしいスーパーショットがその後数回はあった。17番で長いバーディパットが決まり、次の18番と1番で見事なアプローチでパーセーブを見せた。
2番は左の林からフックボールでトラブル脱出、グリーンを捕らえてたくさんのギャラリーからの歓声がウィングドフットを賑やかにした。4番でカラーから3パットボギーにしてしまうが、5番では右手前のバンカーからピンそばにつけるショットも披露した。しかし、距離の短い6番ではアゲンストの風の中ドライバーでのティショットは大きく右へ。8番では3番ウッドのティショットを左のラフへ、9番の2打目はセミラフからフォローの風に乗らずショート・・・と苦しく、チャンスホールは最後まで訪れることはなかった。
ラウンド後のインタビューでタイガーが語った。「今日はうまく"EXECUTE"することができませんでした。ティショットは良くなかったし、アイアンもダメ、(グリーン上の)スピード感もまた悪かったです」。今の気持ちはと尋ねられた質問に対しては「Pissed(嫌気がさしたよ)」と答えていた。あえてEXECUTEという言葉を使ったのは打てるはずのショットをミスしてしまったという反省と悔しさがこめられていると感じた。9週間の休み、1ヶ月以上もクラブを握らなかったブランクもあったということで準備が不十分だったという批判も多くあるだろうが、ここ数週間はこのコースと全米オープンのイメージを持ってかなりの練習量を積んできて調子も悪くはなかったはず。激しいアンジュレーションに対し、グリーンのスピードが比較的遅かったのはタイガーにとって想定外の要素だったのだろう。
スタートでつまずき出遅れてしまうと、バーディホールが少ない全米オープンは難しい。次は3週間後の「ウエスタンオープン」に参戦してくるはずだが、その前週に行われる「ビュイックチャンピオンシップ」(コネチカット州)に参戦する可能性もあるような気がする。全英はイングランド・リバプールにあるホイレークが会場で、開催は5週間後となる。次なるメジャーまでの4週間をどのように過ごしてくるか?プロとして初めてのメジャー戦予選落ち、アマチュア時代からのメジャー戦連続通過記録は39試合で止まってしまったが、全英からは更にパワーアップした強いタイガーが戻ってくるにちがいない。
★第2ラウンドのデータ
・スコア:76(38-38)6オーバー
・バーディ:1ホール
・パー:12ホール
・ボギー:3ホール
・ダブルボギー:2ホール
・フェアウェイキープ率:28.5%(14ホール中4ホール)
・パーオン率:44.4%(18ホール中8ホール)
・合計パット数:30パット
・1パットホール:7ホール
・2パットホール:10ホール
・3パットホール:1ホール
・パーオンしたときの平均パット数:1.875
・パー5の2オン:2ホールのうち0ホール
・計測ホールでのドライバーの飛距離(1番と9番)
(2日目:1番はアゲンストの風、9番はフォロー)
1番:290ヤード
9番:356ヤード
・パー3:通算イーブンパー
・パー4:通算6オーバー
・パー5:通算イーブンパー